父親になる、父親をする――家族心理学の視点から (岩波ブックレット)

著者 :
  • 岩波書店 (2011年6月8日発売)
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これを手にしたお父さんは、真摯に自分と向き合っている人であろう。権威的にしがみつくのではなく、自分とパートナーと子供にとってのあるべき姿を求めているような。

小学生と中学生の子どもを持つ、日本の父親である私にとって、本書は意識変革を自身にも社会にもともに迫られる良質な啓蒙書であった。

男性の過労死、女性の育児不安にも触れた本書の意義はこれから発揮されるだろうが、もっと早く出会っておきたかった気もする。

次の課題は、雇用の安定か。

・子どもの泣き声を否定的に受け止めるのは、子どもとの日常的な関わりがない人。
・父親の家事時間が少ない場合、出生率が低くなる。
・母に重きをおく愛着理論の妥当性は疑義がある。
・ラポールトークとレポートトーク
・ 日本の家族内ケアの国際的な低レベル
・仕事一筋、活動数の問題
・長時間労働との相関:⑴ワーカーホリックな上司⑵残業する人が高評価⑶仕事の裁量度が少ない

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本<心理・認知>
感想投稿日 : 2014年10月30日
読了日 : 2014年10月30日
本棚登録日 : 2014年10月30日

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