沈黙 (新潮文庫)

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レビュー : 1021
著者 :
本≒人生さん 本<文学>   読み終わった 

神はいるのか?信徒の危機に際して、なぜ「沈黙」したままなのか?次々と打ち寄せるられる過酷な現実への懐疑のなかで、にもかかわらず、最後までキリストの理路の中で決断していく。

弾圧、懐柔の描写が凄まじい。

結局、神への否定には至らなかったわけだが、一歩離れて見ると、神とはなんなのか、釈然としない気持ちを結末が代弁している気もする。

殉難に栄光があるのか、無駄死にに過ぎないのか。そもそも良い死と悪い死があるのか。

宗教の理路としては、善悪がある。宗教を離れれば、死そして人生に善悪はない。しかし、それでは生きる意味と社会の維持ができなくなってしまう。

宗教をめぐるジレンマは今も続く。

レビュー投稿日
2017年7月9日
読了日
2017年7月9日
本棚登録日
2017年7月9日
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