
原著は1932年刊。子どもと大人をめぐる緊張関係は、今も色あせないが、児童文学の専門家でもない限り、読む必要はないと思われる。
各作品の紹介はいきいきとしているが、切り込みが弱い。全体的に情緒的。各国の出版事情が古い。
・ペロー、1697年、童話集発刊。
・ロンドンのジョン・ニューベリーが子どもの図書館という本屋の看板を出した。1750年頃。
・ヴァイセ(1726-1804)が児童文学のはじめ。ドイツ。雑誌『子どもの友』
・ロビンソン・クルーソーは金儲けのために書かれた。
・たえず何か予習している子ども。vs 目的地に着くよりも旅をしていることが大切という時代。
・アリスに見るナンセンスの効用。仕事ですっかりいじけている精神を上手に休ませる。
・祖国愛と人類愛の渾然一体。
- レビュー投稿日
- 2015年3月26日
- 読了日
- 2015年3月26日
- 本棚登録日
- 2015年3月26日
『本・子ども・大人』のレビューへのコメント
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