裏側からみた美術史 (日経プレミアシリーズ)

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本棚登録 : 140
レビュー : 13
著者 :
本≒人生さん 本<芸術>   読み終わった 

裏側からみたほど、画期的な視点とは思えない、凡庸かつライトな美術啓蒙書である。しかし、ところどころ興味深い記述もある。

例えば、作者の人格と作品の無相関についてや、ピエタの意味についてなど、なるほどと思わせるものがある。とりわけ、良作だったのは、「語ることができることとできないこと」の章で、作品記述の意義がいかんなく表現されている。そこから3つ抜き書きを。

・何が表現されているかに始まり、それがどのような様式で表現されているか、そうした様式がどのような効果を生み出しており、全体の雰囲気はどうなのかといったことまで、正確に言葉に移し替える必要があるのだ。
・最近、展覧会場で貸し出している音声ガイドにしても、作者や主題について語っているが、作品そのもについてはほとんど語っていない。
・見たものを正確に言葉に直すことに成功している文章は、必ずやその作品の深奥にふれており、作品の本質と力を分析した優れた評論になっているものである。

レビュー投稿日
2011年9月11日
読了日
2011年9月11日
本棚登録日
2011年9月11日
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