自らが傍流だと自覚しているからこそ、正統の限界と自らの論拠の記述が冴えている。大数の法則を根拠に、宇宙塵を生命の源とするアイデアはすばらしいが、非生命から生命の跳躍についてだけ、疑問符がつく。明瞭ではないのだ。ここが研究のフロンティアなのだろう。全般的には、生命のあり方について、他書よりも優れていると感じた。
・実験でアミノ酸は作れるが、タンパク質、そして生体高分子はできない。
・RNAワールド仮説:はじめにRNAありき。
・火星では200万年前に噴火のあとが見られる。
・ホイル「われわれは星から生まれた」
・宇宙の晴れ上がり:宇宙の誕生から40万年が過ぎ、温度がある程度まで下がった頃、ようやく光が進めるようになった。
・宇宙の大きさと時間の関係。
・宇宙における元素の生成:1.ビッグバン原子核合成(4元素)、2.恒星内元素合成(鉄まで)、3.超新星元素合成(鉄以上)
・生命誕生に必要な大数性
・太陽系は天の川銀河を4000年に一度その腕をくぐる。地球生物の絶滅史と相関があるか?
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
本<宇宙・生命>
- 感想投稿日 : 2012年2月22日
- 読了日 : 2012年2月22日
- 本棚登録日 : 2012年2月22日
みんなの感想をみる