こどものけんり 「子どもの権利条約」こども語訳

  • 雲母書房 (1996年3月1日発売)
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感想 : 1
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こういう本を野放しにしていてはいけないでしょう。
権利を扱う本なのに、権利を侵害しています。

1.子ども語訳とうたっていますが、その著作者表示がなされていない。氏名表示権は著作者人格権の基本です。

2.その子ども語訳がきわめて不十分。つまり、これが国連文書でなく、一般著作物なら、翻訳権の侵害になる。

3.他の写真や本の紹介(表紙画像あり)が随所にあるが、その著作権者の表示がない。いわゆる出版の基本であるクレジット表示がないのだ。雲母書房は出版に当たって、それぞれの著作権所持者に承諾を得ていないと推測される。

そして、本の帯に「卒業記念、入学祝いにピッタリ」などと宣伝しているが、とんでもない。これは子どもの権利条約にこと寄せた、名取氏をはじめとする、社会的アジテーションの書物だ。まだ分別のない子どもに与えてはいけない「有害図書」である。教育的立場、子どもの立場とは真逆に位置する。

もし、子どものために、彼らが取り上げている社会問題を扱うならば、もっと丁寧な説明が必要だ。自分は安全なところにいて、良心ぶって、いたずらに、問題をあげつらう姿勢はいかがなものか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本<人権・平和>
感想投稿日 : 2011年12月10日
読了日 : 2009年8月4日
本棚登録日 : 2011年12月10日

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