なるほど、御巣鷹山事故の基本書籍。

インターネットで見た情報の多くがこの本に端を著するものだったとは!

落合証言を上書きするロング・インタビュー。それだけでも読む価値のある本。

それ以外にも、今まで読んできたこの事件に関する書籍の情報が、バランスよく配されている。

元フライトエンジニアによる本では物理的な話が多く、そこまで頭にすっと入らなかったのだけど、
墜落の夏は飛行機のことを知らなかったノンフィクション作家が調べて勉強したものなので、説明や解説が、見た物を伝える、という感じで不勉強な者にもわかりやすかった。

他にも遺体周りの話、保険の話、遺族のその後の話、それに空港の近くの中学校での自殺話、と多岐に渡る。たしかに私も空港というものが気になった挙句、穴守稲荷に下車して散歩してみたこともあったが、この本ではなぜ、こんな遠回りをするのか。

それが最後、飛行機の墜落から、機械と人間というものへの考察へと結ばれていく。

冒頭、

そして、JA8119号機は、油圧装置が完全にきかなくなったときから、機械と人間との一体感を失い、むきだしの巨大機械としての姿を現わしたのだ。それは巨大技術が想定していない事態であり、致命的な欠如であった。機械はもはや、それを操作し、制御するために位置している人間の手足と感覚を離れ、暴走をはじめる。機械と人間との敵対的な関係こそが、以後のJA8119号機を支配する。
P97

という記述でぐっと心を掴まれたのだが、それも伏線として有効に機能する。

これは読まなきゃだめな本。そして、読んだら未来の航空機事故が怖くなった。

この本を読んだら、いよいよ、沈まぬ太陽にチャレンジかしら。

2016年11月21日

硬質な、乾いた読後感。

タイトルは昔から気になっていた作品を手に取って。

1998年の芥川賞受賞作。

最近では森田剛さんが舞台で演じていたとか。

結構最後の方までブエノスアイレスのおはなしになるのでは!と思っていたのはそうとうおバカちゃんみたいなようで、これは曲名らしいですな。

田舎町の温泉宿が舞台という。

そこでちょっと人生諦めたような、やさぐれを表には出さず、心にどんどんささくれ作っているような温泉卵を毎日作っている男が主人公。

そこに現れる女性。目に見える変わった点と、周囲の様子からわかる変わった点。

どんどんと興味を女性に奪われ、そして周囲が驚くラストシーンへ。

そこでは、二人ブエノスアイレスに居たのかもしれない。

硬質な、乾いた読後感。

サイゴン・ピックアップとか、死亡遊戯とかタイトルが気になるものが多いので、またうわぁ読みたいなと思ったら。

2016年11月21日

読書状況 読み終わった [2016年11月17日]
カテゴリ 小説

ただのアイドルとは一味違うキョンキョンの魅力を、一歩知る

NHK「SONGS」の映像を、もう5年くらい、消せない。

そして、アルバムなんかもけっこう聴いちゃってる。

そんなキョンキョンの本を、読もうではないか!と読んでみた。

まず気になったのが、語尾の不統一感。全編通じて、「ですます」調と「である」調が混ざっている。

それによって、この本はキョンキョンご本人が書いているのだな、と如実に伝わってきたわけだけど、やはり、読みづらいのだなとわかり、書いている時は自分もそれで楽しいのだけど、テーマごとに分けた方がいいな、と勉強になった。

そして冒頭、「キョンキョン」の名の由来が明かされる。

まぁそれが本のタイトルでもあるんだけどね。

なるほど。

雑誌an・anの連載エッセイということで、おそらく紙面の下半分を割いての連載、そこにポラロイド写真が1枚毎回添えられていたことだろう。

まぁ、おきれいなこと。

20代半ばから30代に突入するキョンキョン。まぁ綺麗だわ。

キョンキョンは、顔がとにかく小さい、という話を聞く方なのだけど、パーツひとつひとつと、その配列が美しい、絶妙なものなんだなぁと、思いっきりユルんでいる姿を見て、だからこそ思う。

学生時代のけっこう「やんちゃ」な話をしたり、喫煙姿をふっつーに出したりと、ただのアイドルとは一味違うキョンキョンの魅力を、一歩知ることが出来たので、また次も行く予定。

2016年11月20日

馬込の豆腐屋の娘である妻とニアミスしているような気に

絲山さんの話がやっぱり好きだ。

「一人グーグル」とか、第一球「一体、どういうことなの?」とか。しっくりくるなぁ。わたしに。

そして、TOTOの営業として全国を駆けずり回った経験から来る、土地土地の描写。

今回たまたま住んでいた街が出てくるものだから、そのイメージが瑞々しく脳裏に広がりました。

路地、坂道。西馬込はあかるく、馬込はどこか、ツートーンくらい、暗い。

日当たり以外にも、その土地、場所の明るさ、暗さがあると思っていて、ネットでは確認できないその道々の照度こそを、私は内見で確認しているような気がする。

そのことに気付かされてくれたのが、馬込と西馬込というふたつの街なのであった。

そんな私が、馬込の豆腐屋の娘である妻とニアミスしているような気にながら、読み進めていきました。

三作入っているけど、言葉遣いとかがやっぱり、女性主人公ものが好きだわと、後2作の男性主人公作品を読んで思いました。

はぁ、またイッツ・オンリー・トーク読もっと。

2016年11月20日

読書状況 読み終わった [2016年11月13日]
カテゴリ 小説

決して叶うことない長倉の思いが切ない

かっこいいんだろうけど。門倉、こわい。

本質的に、長倉が愛しているのは水田だもん。どんなに奥さんのことを好きなように見えても、彼女が水田の奥さんじゃなかったら、露ほどの興味も持たないと感じました。

どんなに思っても、その思いが通じることはない門倉さんのもどかしさ。
そのさみしさはどんなに女の人にモテても、完全に満たされることはないのだろうな・・・

向田さんの文章の落ち着き、静謐さが伝わるものが、秋の夜にぴったりでありました。

2016年11月20日

読書状況 読み終わった [2016年11月6日]
カテゴリ 小説

ジニのパズルを読んで読むシリーズ その2

群像さんリツイートありがとうございます。あの作品を読んでまだまだ読書の波が。

葉桜の日から7年が経ち、鷺沢さんも30歳近くになっての作品。
実際には「ほんとうの夏」が92年の作品で、芥川賞候補になって、そこから韓国の大学に留学して、97年「君はこの国を好きか」でこれまた芥川賞候補。

むつかしいなぁと。

「ハングルに感電」でして韓国留学、そして大学に進むんだけど、その話どうしても「ナビ・タリョン」「由熙」の世界とダブってしまうんですね。
由熙が89年に芥川賞を受賞している。

それが私頭から離れない、となると選考委員の人たちも(違っているのかもしれないけど)そうなのではないか、というところがありました。

日本での違和感、それなのに韓国にいざいっても文化的には日本の人間と変わらないわけでそれはそれで違和感を感じてしまう。

在日3世の苦しさ、自分の力ではどうしようもないことに対するこの苦しさは、こういった作品を通じて、自分の中に少しでも、感じとらないといけないなと、改めて思います。

10代で史上最年少で文学賞を受賞!からの出生の事実を知り、韓国留学を経ての結果こうなると、作家として厳しい部分があったのではないか。

35歳で自殺、ということを読むと、そんなことを想像せずにはいられない。

逆に、何も知らない頃に受賞した「川べりの道」が読みたくなりました。知らぬまま、作家生活を歩んでいたらどんな人生に、どんな作品になったんだろうと詮無いことを考えながら。

2016年11月20日

読書状況 読み終わった [2016年10月22日]
カテゴリ 小説

ジニのパズルを読んで読むシリーズ その1 川崎特有の地理感覚

鷺沢萠さんという、10年ほど前にその訃報を聞いて知った作家さん。

18歳で文学界新人賞受賞。当時最年少受賞。
上智大学の1年生でこのビジュアル、となると当時騒がれたのでしょうねぇ。

しかし、その後取材を通して自分の父方の祖母が韓国人だと知り、そこから韓国へ留学。
とウィキペディアに書いております。

自分が全くそうだと知らなかった人による作品ということで、これまた他の作家とは異なる体温ではあります。幼少期の差別、ということがもちろんなかったわけで、登場人物も成功してお金持ちのお宅が多いです。

2作品が入っております。

葉桜の日

「葉桜の日」の舞台のひとつは、第三京浜の川崎インターを降りて車で15分南下した、南武線の線路沿いの弁当仕出し工場。

ここで皆さまが正しく読み解けたかが疑問であります。
実際問題、第三京浜の川崎インターを降りて車で15分南下したら、南武線から離れて横浜方面へと進んでしまうのですよ。

川崎特有の地理感覚というものがありまして、ここでいう「南下する」とは、川崎方面に向かうことを指します。東なんですね。

川崎では東側のことを「南部」と呼び、西側を「北部」と言います。
アメリカでは農業が盛んな南部、工業が発展する北部でありましたが川崎では南部が工業、ブルーカラーに対して北部がホワイトカラーなイメージであります。

つまり、川崎インターを降りて車で15分の南武線沿いってなると武蔵中原と武蔵小杉の間
ぐらいかなぁ、と読み解くのですがこれ読者のどれだけの人にわかるんだ。

「川崎南部」って言い方をしているので、鷺沢さんはこのあたりを取材なりなんなりで把握したうえで書かれているんですね。

韓国の方も多いのだけど、実際他の国の方も実は多くって、もはやナニジンだからってどうこうしてられない地区だったりするわけですが、そこで主人公ジョージは

「僕は、ホントは誰なんだろうね?」
という疑問を抱くことになります。
このジョージの思いは取材の上で自分の知らないことを知ることとなった鷺沢さんの疑問そのものであったのかな。

冒頭、志賀さんが言ってる

人の生きていく方法や道はさまざまで、どれが最高ということはない。ただ、自分のめいっぱいに真実で生きていればいい。
ということばは、結構わたしの胸にああ、そうだなと響いたんだけどね。
19のジョージは、これから悩んで行けばいいんじゃないかなぁ。

果実の舟を川に流して

「果実の舟を川に流して」は、中華街での話。あのあたりの赤い独特なネオンを浮かべながら、読みました。

一転、ヨコハマの人たちが織りなす、おしゃれな空気が流れる作品。

巻末の解説を読んで確かに、22とか23歳で書かれた本には思えないなぁと、若い者らしい甘え、のようなものの排された文章を見て、思いました。

もう一冊を読むのが楽しみになりました。

2016年11月20日

読書状況 読み終わった [2016年10月20日]
カテゴリ 小説

眠りについて本を読みたくなったら手に取りたくなる一冊

これは時期的にすばるで読んだのかしら、それとも芥川賞予想で候補先読んで行ったときに読んだのかしら。なんとなく、単行本で読んではいなかった記憶があります。

そのあと出たマルコの夢は単行本で読んだけど興味はなく、それで栗田作品は以降読まなかったな。

ただ、この間の白河夜船を読むにあたって、眠くて眠くて仕方がない物語に対して、眠るためのホテル、眠りに困っている人への物語をあてがいたかったのですね。

それで、約10年ぶりの再読です。

いいわぁ。このホテルの具合を想像していくだけで眠くなりますよ、私は。
読み進めて行って、ああああ双子だった双子だったから、その家族のいびつさを読み返し、ああそうだった!
と思い出す。

フレンチトーストがインパクト強い場面に出てくる、という思いだけあったのでフレンチトースト出てきて衝撃的なシーンを見て、そうか、そうかこれだったぞとまた思いっきりパンチ食らい直します。

このシーンを読むと、風味絶佳が誘発されて、読みたくなるという小説数珠繋ぎ。ああこれも読み直すか。
女の子はなんだって言ってたかなぁ・・・。

この本の妙に美しいラストがこの年になると逆にしっくりこなくなってきた場面もありますが、また眠りについて本を読みたくなったら、白河夜船と共に、読みたくなるのでしょう。そして読んだら風味絶佳を読みたくなるのでしょう。

2016年11月20日

読書状況 読み終わった [2016年10月7日]
カテゴリ 小説

伊集院さんの声が聞こえ、構成渡辺君の笑い声も聞こえてくるような「いつもさ」で読む

結構な、「月曜JUNK 伊集院光 深夜の馬鹿力」という伊集院さんの深夜ラジオを、かれこれ10年くらい聞いたりきかなかったりのリスナーであります。

ですのでラジオの伊集院(notテレビの伊集院)さんが、発売の告知やらお話していたのもラジオで聞いていた組。つまり読みたいなーとずっと思っていたのですが今回タイミングがあり、読みました。

2007年発売ってことは9年かかったのか。もはやシリーズになってるし、のはなし。

冒頭

携帯電話会社のtu-kaさんから
でぶっ飛ぶ。つ、つーかー?

「ヘイヘイヘイツーカー♪」でおなじみのってこのおなじみのCMも96年7年くらいの代物だから約20年前のものですよ。

まだ2001年にはツーカーあったんですね。むしろ連載のメルマガは2006年まであったということにびっくり。

そんな、ちょっと懐かしい時代を思い出しながら、あいうえお順にエッセイを読んでいきました。

ラジオを聞きだした頃の伊集院さんは30代前半で、もうその頃にはラジオ界のトップ爆走というイメージがあったから、20代の頃からラジオ界で物凄い存在なんだなと実感し直しました。

それで平日帯もはじめて。これも凄い決断だったんだろうな。

今度の祝日にでも、ラジオ聞こうと思った次第です。

コラム自体は一本一本、ラジオ聞きなれてる身としては伊集院さんの声が聞こえ、構成渡辺君の笑い声も聞こえてくるようないつもさで読むことが出来ました。

いいな。

2016年11月20日

読書状況 読み終わった [2016年10月5日]
カテゴリ 暮らし

ヒロセのふるさと納税やってみた26

こんな本があるんですね。

ふるさとチョイスの本。

何かいいものないかしら~?って思う人におすすめ。webサイト見るより圧倒的に速く、多くの情報が入手できますから。
こんな気になるアイテムを発見。

気になるアイテム

大分県佐伯市 雪ん子寿し
石川県羽咋市 宇宙食
また、アイテムごとに分かれた一覧表ページは、「お酒がいいなぁ」と思ったときに、日本酒、ビール、梅酒、ワイン・・・と一覧になっているので、これまたとっても便利。

この本で寄付したい自治体を見つけたら、
WEBサイト「ふるさとチョイス」か、コールセンターか、ふるさとチョイスCafeに行くという3つの手段が使えるというところも便利ですな。

むつかしいなぁと思っている方に、おすすめ。

2016年11月20日

読書状況 読み終わった [2016年9月29日]
カテゴリ 暮らし

芥川賞には、届かず。群像新人文学賞

芥川賞候補。でしたね。

受賞したコンビニ人間も村田 沙耶香さんの本も読んだことのない私としては、これ獲ったかと思ったけど違ったので、コンビニ人間気になっちゃったよ。

内容的にね、私の気になるテーマじゃないですか。強烈な違和感の存在を心に留め置くことに「由熙 ナビ・タリョン」李良枝 講談社文芸文庫などと同様に在日韓国人の描く、日本。
私とあまり年齢が違わない為、プレイバックした世界観も、私の学生時代と近しいのですが、やはり私とは違った世界が見えていて。

私のなかでは正直そんなに大きな出来事ではなかったニュースに、彼女の世界がいかに揺さぶられ、脅かされたのか。
その、強烈な力。

そのシーンの力に、私はその他のシーンの粗さは許容範囲に収まってしまったという思いがあります。

デビュー作、即芥川賞候補。

ここから先、崔実さんが何を書いていくかが、むつかしいところなのかなぁと思います。同じテーマを温め、より精度を上げていくのか
(それは李良枝さんが行っていたり、吉行淳之介さんの原色の街で芥川賞候補、からの驟雨で受賞のような)
主人公を男性に変えていくのか、それとも・・・

と興味を覚える次第です。

こちらを読んで次は、とこのあたりを読むことにします。

・帰れぬ人びと (文春文庫)
・家族シネマ (講談社文庫)

2016年11月20日

読書状況 読み終わった [2016年9月18日]
カテゴリ 小説

表紙を見て、きらきらと輝くこの本を読みたいなと読んでみました。

素敵です。

この着色ガラスに外から太陽が当たって、建物の中に光となって差し込む.
見上げると、窓の枠が光でにじんでぼんやりとして見える。

その様をただただ写真を見て、いきたいなぁなんて見つめる。

フランス 聖ジョセフ教会
オーストリア 聖レオポルド教会
イングランド グロースター大聖堂

幾何学模様、20世紀初頭のネオ・ゴシック(アール・ヌーボーすきですからね)、大聖堂の外の水面に浮かぶガラスの灯。

ステンドグラスの光なら、おそらく数十分眺めていられる私にとっては心洗われる本でありました。

2016年11月20日

読書状況 読み終わった [2016年10月1日]
カテゴリ 暮らし

読んだらそうなるのは必然だったなぁというタイトル

ついに読みました。

川上さんは乳と卵、あとはアンアンのエッセイくらいしか拝見してこなかったのですが(日経新聞夕刊のコラムも担当してらしたかな、それは読んでた←調べたら5年前に担当してましたね)

ご主人の阿部さんは好きでして。グランド・フィナーレはともかく、シンセミアが好きで、アメリカの夜からあれこれ読みました。

そんな二人が結ばれ、子供もできたなんてなんて喜ばしいことでしょう。その子供の血が、言語感覚が妊娠発覚の頃から気になってしようがありません。

そんな川上さん、昔から気になっておりました、このタイトル。
しかしながら、読んだらそうなるのは必然だったなぁというタイトルです。

処女小説なだけに独特な語感はより鋭く、そのリズムに乗るまでに時間がかかりました。
そのあたり、さすが乳と卵では読みやすくなっていたなぁと思いましたが、エッセイやインタビューを読んでいても伝わる、言葉への執着、この世界にいる事への疑義が強く、強く伝わってくる内容に。

子供のころから、ここに書かれているようなことを本当に考えて、気にして生きてきたんだろうなぁと感じました。

ああそういえば。私はもう長く性交をしてないなあ。生むからははるか遠くにおります。かといって処女なわけでもない、かといって生理が退いたわけでもない、かといって、かといって、とかいって、ひと月に四日間、血を出す今日のこのことが、何に対してか大きな無駄、大きな空振りに感じることもあるのやから、この数年の私の体は何であろうな。
P122

このかといって、かといって、からのとかいって、。
峠を上る時のスイッチバックのような効果をわたしにもたらし、また違った方に言葉がうねっていく。
この人の詩作も読みたいな、という気分になり「先端で、さすわ さされるわ そらええわ」読むかーという気持ちになっちゃいました。

これもまたこういうタイトルが適切、なんでしょうね。

2016年11月20日

読書状況 読み終わった [2016年10月1日]
カテゴリ 小説
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圧倒的な、事実を積み重ねてきた者のみがもつ言葉の重み

何かのコラムでライムスターの宇多丸さんが絶賛していた本。
宇多丸さんと言えば、学生時代の知り合いのお友達、というイメージがあるものですからなんとなく親近感を抱きながら、記事を読みました。

そのコラム自体は作者の管賀江留郎さんの新作の紹介だったのですが、コラム冒頭に述べられたこちらの本からまずは読もうじゃないですか。

表紙を見ると(少年犯罪データベース主宰)という文字が。
なんだ、お世話になっている人の本。

寝付けない夜、ひたすらに少年犯罪の記録を辿っていく。

何百とある事例を順番に、ひたすら読んでおりました。

なぜ、そんなにも事件の記録を読んでいくのか。
それは、犯罪という非日常に対する興味もあるでしょうが、どうして犯罪者が生まれ、どうして被害者が生まれたのか。
情報を自分の中で蓄積することによって、自分のまわりの犯罪者予備軍の兆しを予見し、避ける。
また、何か起こった際、自分の中のこのデータベースの中から、少しでも有用な行動が取れれば。
そんなリスクテイクのために情報を調べているような気がします。

さてこの本ですが、戦前について「小学生が人を殺す」「脳の壊れた異常犯罪」「親殺し」「老人殺し」といったようなテーマにそって、全国にある新聞の記事と補足説明がされていきます。

この本がwebサイトと違う醍醐味は、一つひとつの記事を集約したそのテーマに対する管賀さんの考えが読める、ということでしょう。

繰り返し、管賀さんは皆さんが思っている戦前とは、データを読むと全然違うんですよと警告を発します。専門家と称する人たちも何を根拠にしゃべっているのかわかったもんじゃないですよ、と繰り返し話します。

管賀さんにはその圧倒的な、事実を積み重ねてきた者のみがもつ言葉の重みがあります。

図書館には、新聞やその他事実を表したものには、きちんと当たってみる必要があると、思い自分の発言を顧みる。

改めて、情報を確認する、ネットにあることを鵜呑みにしない、ということを考えさせられる本でありました。

管賀さんの豊富な知識量と、おしゃれな不良の名前などのエッセイにくすりとしたり、伊勢丹の恐ろしいほていやの買収話など、そういった部分も大変、楽しかったです。

2016年11月20日

読書状況 読み終わった [2016年9月30日]
カテゴリ 教養

いずれ新進気鋭の女性監督が映画にしそうな感じ。

前に読んで、内容はぼんやりだけど、これまた肌触りが良かったので読み返そう、と思った本。

そう、何か元気がなくなった時は、自分の中で気持ち良かったなぁ、体に悪い刺激を与えないだろうなぁという本を読み返して、元気になるのを待てばよいのだ。

そんなことができるのは暇を持て余した自分の、数少ない貯金・資産なのかしらんとちょっと思います。

まぁそんな時は読むだけ読んで感想も書けないですので、9月の中旬から下旬の本の感想を連投しているわけ。元気になりました。

若いときに本を読んでいて良かった。本は、こうやって私を助けてくれるんですね。

そんなこんなで読み返していてびっくり、私この本初めて読むわ。

昔読んだのはひとり日和か。

いい場末感。いい世界観の中、まりもとミカド姉さんの日々がつづられていきます。
最初は本当にお姉さんなのかな?と思っていたのですが、違うとわかった時から、なんとなくラスト近くの先生と姉さんへの反抗は予定調和という感じもありましたが、ラストシーンが素敵だったので良しとします。

絵になるんですよね。いずれ新進気鋭の女性監督が映画にしそうな感じ。

ミカド姉さん、やりがいありそうな役ね。

2016年11月20日

読書状況 読み終わった [2016年10月1日]
カテゴリ 小説

読んでいてふかふかと包まれているような気持に

なんだか、体が疲れすぎて眠りづらくなった時に、読み返したくなった本。

眠くて眠くてしようがない人のおはなし、とざっくりとした記憶で10数年ぶりに読み返してみたところ、こんなハードな設定でしたっけ、と冒頭からおののいてしまいました。

これを読んだ学生時代、朝4時起きのバイトから、ときに夜10時まで働き、ときに朝10時台から夜9時までひたすら授業を入れてみたり、かと言えば1日、2日休みで、20時間眠り続けたり、1時間も寝ないといったようなとかく睡眠がおかしくなってしまった時期で、寺子のその眠れない症状のみを我がことのようにして読んでいたのだ、と今思います。

今、私の眠りについては平常を取り戻したのだと、この本を読んで思い知ったのです。

昼に寝ることなんてないから、とカーテンを遮光からおしゃれな光を通すものにして、まぁ時に夜更しすることもあれど、具合でも悪くしない限りは昼夜普通に過ごせることが普通になっていました。

そんな具合で、人それぞれにハードっぽい設定があったりなかったりするのが人生、そんな人生に、たまに大きな、天啓とも呼べるような出来事が起こるのを各話にあつめたようなばななさんの本。

やっぱり、登場人物たちのことばまわしが、読んでて心地よいなぁ。

肌触りが好きな作家さんなのです。読んでいてふかふかと包まれているような気持になりながら、ああ、もう少し肌寒くなったら「デットエンドの思い出」読み返そう。
と決めるヒロセでありました。

2016年11月20日

読書状況 読み終わった [2016年9月22日]
カテゴリ 小説

今の若者にひしひしとくるフレーズがあるのでは

すばる文学賞受賞シリーズ。
第五回の受賞は1981年12月掲載なので、もう35年前の話。

ですが嵐の櫻井翔さん主演でドラマにしていたのはなんとなく記憶に新しい。

優秀な僕にグズな弟、という設定が新しい・・・!と感じます。
大体、兄弟に劣等感持っているじゃないですか。
それが、弟が思ったよりグズ、というかちょっと知能に障害をお持ちなのでは、というぎりぎりの人でびっくり。不潔なんだよなー。

でも、執着を持った部分には物凄い知識を持ってるんだろうというのは、随所に現れます。

そんな弟のもとにやってきた家庭教師が凄い、時代だよなぁ。今はこんなんやったら訴訟沙汰。
ガンガン行きます。

でも、この家族のゆがみがあって、結局は変われない。
35年前の作品でも今の若者にひしひしとくるフレーズがあるのではないのでしょうか。

父親の無関心、母親の過干渉が子供をだめにする。それが弟だけでなく、兄も。

やりたいことが見つからない、という闇を抱えたまま物語が終わってしまいます。
困っていることは、自分で気づいて、それを乗り越えて行くしかないんですね。
子供に過干渉になる人に、読んで、気づいて頂きたい作品。

2016年11月20日

読書状況 読み終わった [2016年9月22日]
カテゴリ 小説

お役所的な、戦争事業。

すばる文学賞受賞シリーズ。第17回、2004年です。はい、覚えておりますよ。で映画化したのも覚えておりますが、全く見てません。三崎さんの作品も、初めて読みます。

図書館戦争とごっちゃになりかけてたけど、いきなりとなりの町と戦争おっぱじめる話です。
でもね、すごい淡々としてた。直接的な戦争感、結構太平洋戦争がらみの本読んできてますけどそういった感じは全くなし。お役所的、戦争。

すごい役所感覚を持った人が書いているんだろうなぁと思ったら、案の定市役所で勤めながら書き上げた作品とのこと。
県庁の星(これは学生時代読んだな)を一瞬思い出すも、こちらを書かれた桂望実さんはフリーライター経験とのことだから、取材して書き上げたのかな。

戦争感が無いのに、町のたよりの文字として重なっていく死体の数。
アイマスクや、段ボールのおかげでぎりぎり、見えずにどすんという感触くらいしか、主人公は死を経験できないのです。
だけども人が死んでいく、自分がぼんやりしていたその裏で。

主人公も、この本を読む我々も、だからこそ考える。
戦争とは?
国でも、町役場でも、決めたことに巻き込まれるのは一人一人の住民であるということをつまびらかにしながら、あっけなく終わってしまう戦争という事業。

やっぱりお役所苦手だなぁと思いながら読み終えて思ったのは香西さんは、主人公との生活方が仕事なのか、隣町の町長の息子と結婚する方が仕事なのか?ということ。
主人公サイドで読んでいたので、香西さんはその実、この業務のどこをどう感じていたのか気になっちゃます。

ちょっと、すべてがクリーンに解決しちゃう感じがありましたけど、デビュー作だからなのか、今もそうなのか?若干、気になるところではあります。

読み終わってから調べて江口洋介と原田知世が実写化したと知りびっくり。そんな大人の人の話だったのか。

10年前だとしても、もう少し若めの人たちの話かと思ってました。

2016年11月20日

読書状況 読み終わった [2016年9月19日]
カテゴリ 小説

描写は引き込まれるのだけど・・・

すばる文学賞受賞作。第十一回、1988年くらい、かな?の作品です。

本を開いてまずびっくり、著者のブロマイド写真。

え?すばる文学賞で、なぜ?綿矢りさの蹴りたい背中でもこんなの、無かったでしょう?!
と思って思わず調べちゃったよね。
『ニュースステーション』の初代天気予報担当キャスター、リポーターをしていてこの本が出て、ベストセラーになってテレ朝退社という経歴の方だからこういうことになっているのね。

さすがに30年近く経っているとその辺りの空気感は全く分からず。
大石恵がラルクのハイドと結婚した時くらいの衝撃だったのかしら、と私の知っているニュースステーションのお天気キャスター最大のニュースを思い出してみます。

冒頭のお風呂に入っているシーンから、デパートの食料品の描写など、表現は結構好きなのですが、ストーリーが、まぁ幸せなお嬢様の話、ですねといったもの。

最後10ページでがっくり来ちゃったんですよね、「えっ・・・」っていう。その構図さえなければ、ラストはあの4行でいいんですけどね。
さーっと世界観から引いてしまう自分を覚えてしまいます。

ちなみに、本人が言うまで「巨」食症とは気づきませんでした。
まぁ過食症です。

2016年11月20日

読書状況 読み終わった [2016年9月18日]
カテゴリ 小説

リーダーシップについての本。

今すぐに必要!というわけではないけど、参考までに読んでみると、まずは自分一人で活用できそうなことや、新たな発見がありました。

「よくできた目標」の作り方の具体的な指針、また行動を促す「スコアボード」。今の私に必要なのは、これだ。きちんと、自分の行ったことにわかりやすく○×をつけ、次の回の作戦に進めるように。

終わりの方に載っていた、ムハマド・ユヌスさんのエピソードが響く。

ユヌスさんの本を、さらに、深堀しよう。

まずは、行動に移せるように。そして3週間かけて、習慣化していけますように。

2016年9月18日

リオ五輪でも注目を浴びました平井競泳日本代表ヘッドコーチ。オリンピック特集コーナーで発見し、思わず手に取りました。

人を育てる喜び

私は、その喜びに取り憑かれた男です。
P14

この言葉でぐっと来ました。この人は、人を育てるのが楽しくてたまらない人なのです。

水泳選手を勝たせること―いいえ、水泳を通して人を育てることが、私にとっては人生最大の愉悦と言ってもいいかもしれません。
P14

オリンピックに届く基本の基本の徹底

この本は、水泳やスポーツに限らず、その人にあったやり方を探し、人を育てていくというエピソードが掲載されています。

まさに、人を育てるビジネスマンにぴったりな本だと思います。

実際、平井コーチは生徒に対してまず始めることは挨拶や、休まない、続けるという基本の基本を徹底させるところから始めます。
それをどんな生徒に対しても、成果を上げている人に対してでも、ひるみなく行う。

やりづらい、言いづらいと思うこともあると思いますが、それを愚直に行うしかないのだと痛感させれます。

自分を道具と見なす

”私”という人間が、”平井コーチという道具”を使うということです。
P45

自分のパラダイムを変えるというか、今までに無かった俯瞰の、斜め後ろから自分を見るような視線がこの文を読んで現れました。

信長の考え方から生み出した「自分を道具と見なす」メソッド、ここは単純に「俯瞰してものを見る」といったよくある単語とは違った言い回しで自分にすとんと入ってきたので、ありがたいなと思いました。

私が会社という組織でどのような道具になるのか。
また、私が私という人生を有意義に全うするという目的ためにどのような道具になるのか。

自分が怠けそうになったときに、叱咤激励に使えればいいなぁ。

「最悪の中の最高」を上げていく

これもそうか!と膝を打ったところ。
オリンピックの選手のピーキングというのは、もちろん勝負の時に一番いいコンディションを持って行くこともありますが、それは「できて当たり前」

さらに勝負強くしたいのなら、最悪のときも一定レベルを維持するような指導をすることです。
P129

で、その為には、最初にいった、続ける、繰り返すという努力をするという基本が必要、とここでも一本筋が通っているんだなぁと。

「モチベーションが下がっている時に出来ること」といった手札をたくさん持つ
P131

モチベーションが下がっている時に自分をいかに、使えるか。
まずはそういうときに意識をしてみたいと、努力してみたいと思います。

全体通して、平井先生からコーチを受けたようなありがたい気持ちになりました。

人ごとに合わせて長所を伸ばしていくところ、集団がある中でいかにして一人一人と接していくか、といったところにお悩みの方はぜひぜひ読んで、確かめていただきたいと思います。

2016年9月17日

辻副社長は、この本に間に合ったのか?!

鳩山さんについて気になったきっかけが、ハーバードビジネスレビューの論文。(なぜ、ご当地キティちゃんが何でもやらされているかのからくりがわかる 「Harvard Business Review」2014年10月号 ダイヤモンド社)

その後、週刊ダイヤモンドの方でサンリオ特集(ウイスキー、日本酒を中心に ダイヤモンド2014年11月1日号 酒特集)を読んで更に興味を持ち、本を読みたいと思っていました。

読んで即、これは当たりだと感じました。
納得する理論をお持ちで、若くして段違いの成果を出されている方なので、書いてあることがすっと身にしみて、真似してみよう!と思えます。

その最初の章というのが、新しい会社や部署に入ったら、そこにある本と資料を全部読み込むというもの。

これ、中途入社で来た出来る課長がまず入社してやったと言っていたなぁ。

異動した時は一通り、制度や社内サイトを目を通したとは思いますが、本には

自分が入る会社の売上や利益、自分が配属される部署の社内の位置づけなども、その気になればいくらでも調べられます。
まぁ、これはIRを開示している規模の会社に限られる気がしますが、

「結果を出すための事前準備として学んでおくべきことというのは、実は目の前にたくさんあるのだと思います」
P15

という言葉を改めて見て、自分がもっと読むべき資料があるなと思わされます。

情報入手。事前準備。

自分が変わりたいと思うなら、その方向への準備として何が出来るのか。ちょっと、時間を作るべきかなと思わされました。

タスク管理について、取り入れたいと思ったのが

「レイヤーを変えて並べ直す」ということ。

フランクリン・プランナーの用語では「役割」にあたるかな。
それがレイヤーという言葉によって、自分の中で層が立体的に浮かぶ気がして。

「やるべきこと」と「時間」の配分がずれている
かどうか、確認したいと思います。

本の最後で、40歳までに何かを達成しなければという焦燥感について語られています。
この言葉で思い出したのがネスレの高岡さんの本。(とにかく動くこと。自分でやってみること。 ゲームのルールを変えろ 高岡 浩三 ダイヤモンド社)
こちらもお父様を40歳前後で亡くされて、強く40歳までに成し遂げる、という意識で入社時から本が出る頃まで行動を続けています。

ここが違うなぁと。
90歳くらいまで生きてしまうんじゃないかなぁ、と思って生きてきてしまっているなと。

「おわりに」で、鳩山一族の人間であることを明かしています。
初めて知りましたし、私は鳩山さんの考えと行動で今があると思っていますが、
本人にとってみればずっとのしかかる存在だったのでしょう。

コネもカネもあるうらやましい状態も、人によってはそう感じられないのかしら。
ないものねだりなのでしょうかね。

ずっと「あれ?」という思いで、調べるとこの本の中で何度も出てくる恩師、サンリオの辻邦彦副社長。
2013年11月19日に急死されています。

この本の奥付を確認すると、2013年12月10日。
「おわりに」が、2013年11月ですので、おそらく19日までに書き終え、出版準備のさなか副社長はお亡くなりになってしまった。

鳩山さんは、この本の原稿を、またサンプル印刷版のようなものを副社長に見ていただけたのだろうか。

39歳で誰もが知る会社の常務になって、本を出版できても、それでももっと早く、と思うような事が起こるわけですね。

この本を出して3年弱。
でもまだ鳩山さんは42歳。

サンリオを退任したという事で、サ...

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2016年9月14日

読書状況 読み終わった [2016年8月19日]
カテゴリ ビジネス

17ページで詰んだ。。。

タイトルがとても良い本です。

「天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある。」

「努力できることも才能」と言われることがあり、
ではこの努力というものはどうやってすれば良いのか。気になっておりました。

このタイトルを見ると、ああ、努力には方法論があるのね、と、そう思い手に取りたくなるでしょう。

この作者の方は、東大に入って、しかもその中でも成績がトップだったという方です。

その経歴を惹句にするとなると、当然勉学に対する努力に対する方法論を知りたい学生さんやその親御さんが手に取ると思うのです。

どんなことが書いてあるのかと思い、読み進めること17ページ。

「不得意分野の努力は止めるべき」
いきなり詰んだ!!

そう、この人はそもそもお勉強をすることがそんなに不得意じゃない。

そのかわり、不得意であったピアノについてのエピソード。

これに関しては「当たり前ですが、私の「ピアノ」はまったくものになりませんでした。
で終了です。

いやいやいや、この本を手に取るのって、学校のお勉強が、著者の方のピアノに該当するような人たちが努力出来るための方法論ではないんかい。

と私は思ってしまったんですね。

これ、だめじゃん。ノウハウ本として、読者の要望を果たしてない、破綻した本では・・・

と思った私、さっと裏表紙を見る。

なかなか私が単行本で手に取らない会社、扶桑社のものでした。

よかった、これダイヤモンド社だったりしたらクレームのはがき書くところだった。

ESSEでおなじみの扶桑社なら、学生抱えたママ向けにいいのかな。
私が感じたような疑問どスルーして、とにかく努力!
とここに書かれた努力の思い出を子供に話して、
東大に行く人だって努力しているんだから、あなたも努力しなさいと。

そのための本であれば、成り立っているのかな・・・。

この本結構中身はスポ根というか、根性論でして、勉学がそんなに苦手でない人たちはそれなりに自分のやり方があると思うので、そういった意味でもターゲット層の悩みにもうちょっと寄り添って頂きたかった。

最近考えるのが、たまたま勉学が得意だということは、この日本でこの時代を生きるのに非常に便利で、有利だと言うこと。それはこの本にも書いてありました。

でも、勉学が著者でいうピアノみたいに不得意で困っている若者は、学生時代をどう乗り切ればいいんでしょね。

この本を読んでも、努力の方法論は不明だったので、また新たな本を探していきたいと思います。

2016年9月13日

読書状況 読み終わった [2016年8月11日]
カテゴリ ビジネス

位置すら知らない1からのフィンランド・デンマーク旅行その7

昔無印良女はちょっと読んだものの読み切れなかった。


こちらは、するっと読み終わりましたです。

というか、私はかもめ食堂に影響されてフィンランドに行きたいわけではないのです。

好きなアイテム、ブランドさんをひもとくと、きゅんとするものはフィンランドで製造されている!!

という事に気づいて、生でその国に行ってみようと決めており、そんな中でみんなかもめ食堂見るよねー
一応見とかなきゃーねーくらいの気持ちで読みました。

映画を見てからの原作読書で良かった。原作では、日本でのあれこれがあるのだけど、映画版では日本のシーン、エピソードをばさっと切り捨ててるんですね。

その潔さが、好き。で、この裏話を読んで、また映画を見たら、次はもっと楽しめる。

いい順番で手を付けたな、私。

給湯設備の横の壁には、若かりしころの岩下志麻が着物姿で微笑んでいて・・・・・・。
P60

このリアリティが群さん作品なのかしら。

次、何か私が読めそうな本を手に取ってみようかな。

自然に囲まれている人が、みな幸せになるとは限らないんじゃないかな。どこに住んでいても、どこにいてもその人次第なんですよ。その人がどうするかが問題なんです。

しゃんとした人は、どんなところでもしゃんとしていて、だめな人はどこに行ってもだめなんですよ。きっとそうなんだと思う」
P162
サチエさん、いい言いきりだ。

旅行に行ったからって、何か救いになるものがあるかもしれないけど、ないかもしれない。都心だって、自然を感じる事は十分出来ると思うし。環境の変化で何かを得られることもあるけど、それはやっぱりその人次第、その人の感受性と心の在り方に寄りますよね。

映画版ではサチエさんはこうも言っていた。

やりたくないことはしないんです。
そんなの出来ない、と思う気持ち、言いたい気持ちもわかるけど、

やりたいことを探して、それで日常を膨らまして、ふくよかに生きて行きたいと思いました。

日本も、東京も大好きだけどフィンランド行くぞ!!

2016年9月9日

読書状況 読み終わった [2016年8月29日]
カテゴリ 小説
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