ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人 (光文社文庫)

  • 光文社 (2023年11月14日発売)
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感想 : 456
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東野さんの最近の作品です。ちょうど文庫版が出ていたので購入しました。500pのボリュームでしたが、やはりあっという間に読めてしまった。さすが東野さんの作品だな、、、と思います。既に続編が出ているのでおそらくシリーズ化するのでしょう。

自分の兄の殺人事件に関して、元マジシャンの男が超鋭い推理を様々な検証に基づきながらスピーディに展開していく。殺された男の娘(マジシャンの姪)と共に。ストーリーは常にこの娘の目線で描かれています。

この元マジシャンの叔父とその姪の実家のある東京近郊の小規模の観光地が「名もなき町」として本作の舞台となり、主に姪の同窓生が事件の謎解きに関わる人々として様々な人間模様を織りなしていく。

元マジシャンの叔父の推理の根拠は後に明かされます。ストーリーはシンプルで、途中で何となく犯人が分かってしまうようになっていたように思われます。

最後のネタ明かしについては、少し無理やり感を感じつつも、それ以外に答えは見出しようがない。

これまでのガリレオシリーズや加賀刑事シリーズと同様の深い感動が得られたのか?という観点では少し物足りないような気がします。(極めて個人的な感想です)

既に本屋さんに出ている続編を読もうか?そういえば「ラプラスの魔女」の続きはもうないのだろうか?あるいは「クスノキの番人」の続きはもう出たのか?

どうにも東野さんの手のひらでコロコロと転がされているような?気分になってしまう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年2月9日
読了日 : 2024年2月9日
本棚登録日 : 2024年2月9日

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