第一部の恐ろしいほどの面白さが、第二部、三部と行くにつれて失速して行ってしまうのは、現在のホラーの行き詰まりを表しているようで、寂しい。
演出で「驚かせる」のではなくて、恐怖を感じさせる映像とはどんなものか、だけを追及する本。
著者の関心から、神道的なのと神経医学的なアプローチはあったけど、民族・風俗な部分がちょっと片手落ちな感は否めなかった。自分も好きでは無いけど、ゾンビ映画がなぜホラー映像として受け入れられているか、と言うのも、何か足りなかったよなぁ。
とはいえ、これからの恐怖映像を考える上で、まず土台に刷るべき本であることは、間違いないとは思う。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
怪異・怪談・妖怪
- 感想投稿日 : 2014年6月8日
- 読了日 : 2014年6月8日
- 本棚登録日 : 2014年6月5日
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