恐怖の作法 ホラー映画の技術

  • 河出書房新社 (2014年5月15日発売)
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本棚登録 : 152
感想 : 12
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第一部の恐ろしいほどの面白さが、第二部、三部と行くにつれて失速して行ってしまうのは、現在のホラーの行き詰まりを表しているようで、寂しい。

演出で「驚かせる」のではなくて、恐怖を感じさせる映像とはどんなものか、だけを追及する本。
著者の関心から、神道的なのと神経医学的なアプローチはあったけど、民族・風俗な部分がちょっと片手落ちな感は否めなかった。自分も好きでは無いけど、ゾンビ映画がなぜホラー映像として受け入れられているか、と言うのも、何か足りなかったよなぁ。
とはいえ、これからの恐怖映像を考える上で、まず土台に刷るべき本であることは、間違いないとは思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 怪異・怪談・妖怪
感想投稿日 : 2014年6月8日
読了日 : 2014年6月8日
本棚登録日 : 2014年6月5日

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