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名探偵じゃなくても (『このミス』大賞シリーズ)
- 小西マサテル
- 宝島社 / 2023年12月8日発売
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2023年12月宝島社刊。書き下ろし。シリーズ2作目。サンタクロースを見た男、死を操る男、泣いていた男、消えた男,現れた男、時間旅行をした男、の5つの連作短編。無理設定に免疫ができたのか、今回は楽しんで読めました。前巻に続き、Re°(リド)さんの装画が素敵です。
2024年3月9日
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日本のこころ (文春文庫 ひ 1-133)
- 平岩弓枝
- 文藝春秋 / 2024年1月4日発売
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オール讀物2019年1月号〜2020年11月号掲載のエッセイ18編を2021年3月嘘かまことか刊行。1974年11月神田明神崇敬会事務局発行の日本の心より抜粋:日本のこころ、オール讀物2020年12月号〜2021年3,4月合併号:二つの記念碑、もういくつ寝るとお正月、春よ来い早く来い、老いては子に従え、の5編を加えて2024年1月文春文庫化。平岩さんの小説、脚本のお仕事、ご家族のお話、長谷川伸先生、戸川幸夫先生のお話が楽しい。コロナ禍真っ只中の話もあり身につまされる。トヨタのヤリスに買い替える話は微笑ましい。
2024年2月23日
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山桜花 大岡裁き再吟味 (講談社文庫)
- 辻堂魁
- 講談社 / 2022年9月15日発売
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2022年9月講談社文庫刊。書き下ろし。シリーズ2作目。前巻と同様な展開で進む、冤罪の再調査の顛末だが、ものすごく地道。ラスト付近で調査結果が語られるが、そこまでをこの長さでひっぱるのは相当にしんどいことで読み疲れする。まぁ顛末が将軍まで届き、大岡にお褒めの言葉があつたのが救いかな。
2024年2月20日
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うつし絵 大岡裁き再吟味 (講談社文庫)
- 辻堂魁
- 講談社 / 2024年1月16日発売
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2024年1月講談社文庫刊。書き下ろし。シリーズ3作目。2つの理不尽な事件が語られる。今回も地味な展開で、相当にがんばらないと進みません。大岡越前と吉宗がとった対応がラストで明らかになり、胸をなでおろしましたが、事情を知らずに悪事に加担してひっくり返された人はまぁ大変な思いだわなと思いました。
2024年2月20日
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禁断の罠 (文春文庫 よ 29-50)
- 米澤穂信
- 文藝春秋 / 2023年12月6日発売
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別冊文藝春秋2023年11月号結城真一郎大代行時代、斜線堂有紀妻貝朋希を誰も知らない 、オール讀物2023年3,4月合併号米澤穂信供米、7月号新川帆立ヤツデの一家、中山七里ハングマン、有栖川有栖ミステリ作家とその弟子、の7つの短編ミステリアンソロジーを2023年12月文春文庫刊。新川さんのヤツデの一家のラストのインパクトが強烈で印象的。結城さんの大代行時代の新卒の猪俣くんの秘密に驚いた。着眼点が楽しくて良い。斜線堂さんのどんでん返しは良くできているが、ややありがちで少し残念。
2024年2月19日
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朝日文庫時代小説アンソロジー『めおと』
- 青山文平
- 朝日新聞出版 / 2023年11月7日発売
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オール讀物2012年9月号青山文平乳付、小説現代2017年9月号朝井まかて蓬莱、中央公論2005年9月号浅田次郎女敵討、小説NON2011年11月号宇江佐真理夫婦茶碗、問題小説1979年3月号藤沢周平泣かない女、小説新潮2008年3月号山本一力西應寺の桜、の夫婦をテーマにした6編のアンソロジー。既読だが、並べて読むと、いっそう感慨深い。大矢さんの解説に各話の魅力が、うまく語られている。蓬莱のミステリアスさと乳付の家族の会話が興味深く面白い。
2024年2月19日
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江戸に花咲く 時代小説アンソロジー (文春文庫 み 17-61)
- 宮部みゆき
- 文藝春秋 / 2024年1月4日発売
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オール讀物2023年5月号宮部みゆき氏子冥利、西條奈加祭りぎらい、諸田玲子天下祭、11月号高瀬乃一往来絵巻、書き下ろし三本雅彦関羽の頭頂、の5つの江戸の祭りに関連のあるアンソロジー。三本さん、高瀬さん初読みでしたが、面白い話で、本編も読んでみたくなりました。江戸のお祭りというのは面白い切り口です。宮部さんだけ、ちょっと違う趣きの名作です。
2024年2月19日
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耳袋秘帖 南町奉行と死神幇間 (文春文庫 か 46-50)
- 風野真知雄
- 文藝春秋 / 2024年1月4日発売
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2024年1月文春文庫刊。書き下ろし。南町奉行シリーズ8作目。野だいこの影、座敷わらしの目、死んだ猫の絵、黄昏に消ゆ、竹光の辻斬り、の4つの連作短編。自殺幇助、自殺教唆的な犯罪をあばく根岸班の地道な操作とひらめきと活躍が面白く楽しい。
2024年2月19日
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魔食 味見方同心(一) 豪快クジラの活きづくり (講談社文庫)
- 風野真知雄
- 講談社 / 2023年12月15日発売
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2023年12月講談社文庫刊。書き下ろし。魔食シリーズ1作目。化かされそば、化粧寿司、カラスの黒鍋、クジラの活きづくり、の4つの連作短編。新シリーズとは知らなかった。てっきり隠密シリーズ1作目のくじらの姿焼き騒動の改題かと…。おのぶの新妻ぶりというか隠された能力が魚之進との暮しで発揮されるのが楽しい。次回が楽しみです。
2024年2月19日
野性時代2023年7月号〜9月号掲載のものを2023年12月角川書店刊。医療、それも藩主と生まれたばかりの赤子の外科手術を話の中心に据えた時代小説。父、母、妻、子そして藩主と医師が登場し、会話や所作が興味深く、静かながらも、緊張感のある展開が続きわくわくする。深く考え良き方向に向かう人たちは清々しくもある。ラストで明らかになる父の藩主を護るための所作は青山流の武家社会の解釈の一つなんでしょが、納得し難いです。父はやらかしてしまった…か。
2024年2月19日
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ひとひらの夢 日本橋牡丹堂 菓子ばなし(十二) (光文社文庫 な 43-13)
- 中島久枝
- 光文社 / 2024年1月11日発売
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2024年1月光文社時代小説文庫刊。書き下ろし。シリーズ12作目。鹿の子の思い、黒茶,花茶に合う菓子は?、とびきりかたい,かりんとう、吉原芸者の紅羊羹、の4つの連作短編。どの話にもうんうんとうなづいてしまうほどの良い箇所があるものの、地味というか代わり映えがしないマンネリ感ただよう展開でした。次回を楽しみにします。
2024年2月19日
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BLOOD ARM (角川文庫)
- 大倉崇裕
- KADOKAWA / 2018年5月25日発売
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webサイトYOMBAN2009年2月〜11月に連載した怪獣小説BLOOD ARMに大幅な加筆修正をして2015年5月角川書店刊。角川書店2015年3月刊の怪獣文藝の逆襲に収録した怪獣チェイサーと映画監督・特技監督の田口清隆さんの解説を追加して2018年5月角川文庫化。BLOOD ARMは怪獣もの。対応する秘密組織や、秘密兵器そしてなんといっても巻き込まれ型ヒーローとそれを助けるヒロインが楽しい。文庫化おまけの怪獣チェイサーは既読だが、別作品の殲滅特区の静寂を知った上で読むとより楽しめた。
2024年2月19日
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スープ屋しずくの謎解き朝ごはん 巡る季節のミネストローネ (宝島社文庫)
- 友井羊
- 宝島社 / 2023年11月7日発売
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2023年11月宝島社文庫刊。書き下ろし。シリーズ8作目。春待つ芽吹き、真夏の島の星空の下、秋に君の言葉を聞きたい、答えは冬に語られる、の4つの連作短編。ついに告白!だつたのですが、はぐらかせる展開で、これならするもしないも同じことです。逃げたともとれるこの展開は好みではありません。謎もそんなに面白いものでもなかったし、次回はどうしようかな~というところです。でも終りも近いのかな。
2024年2月19日
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唐木田探偵社の物理的対応
- 似鳥鶏
- KADOKAWA / 2023年10月20日発売
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2023年10月角川書店刊。書き下ろし。異界を認識できるメンバーが異界の怪異と真っ向勝負する!。怪異の謎、異界の謎、メンバーの謎が明らかになっていくのが楽しい。ラストの大物怪異との戦いは圧巻。主人公にはまだ謎がありそうだし、続きがあっても良さそう。
2024年2月19日
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成り上がり弐吉札差帖 (角川文庫)
- 千野隆司
- KADOKAWA / 2023年10月24日発売
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2023年10月角川文庫刊。書き下ろし。新シリーズ1作目。札旦那の濡れ衣はらしに奔走する弐吉、そしてお文、お浦との関わりが面白い。弐吉が小僧から手代になったラストが良い。次巻が楽しみ。
2024年2月19日
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私たちの特別な一日: 冠婚葬祭アンソロジー (創元文芸文庫)
- 飛鳥井千砂
- 東京創元社 / 2023年11月20日発売
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紙魚の手帖vol.08(2022年12月)読切特集<冠婚葬祭>
飛鳥井千砂もうすぐ十八歳、寺地はるなありふれた特別、雪舟えま二人という旅、嶋津輝漂泊の道、高山羽根子祀りの生きもの、書き下ろし町田そのこ六年目の弔い、の6つの冠婚葬祭をテーマにしたアンソロジーを2023年11月創元文芸文庫刊。6編は冠、冠、婚?、祭、祭?、祭、かな(難しい
2024年2月19日
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3分で不穏! ゾクッとするイヤミスの物語 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
- 『このミステリーがすごい!』編集部
- 宝島社 / 2024年1月11日発売
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2024年1月宝島社文庫刊。3分、5分、10分ミステリーシリーズから抜粋した25編のイヤミス。イヤミスというより、不気味や怖い話ではないかと思う。で、まぁ、短い話のラストで襲ってくるゾクリ感は、ホントに怖いです。
2024年2月19日
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七つのカップ 現代ホラー小説傑作集 (角川ホラー文庫)
- 岩井志麻子
- KADOKAWA / 2023年12月22日発売
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幽vol.22(2015年1月)小野不由美芙蓉忌、vol.27(2017年6月)山白朝子子供を沈める、vol.25(2016年6月)恒川光太郎死神と旅する女、2003年3月刊角川ホラー文庫家に棲むもの小林泰三お祖父ちゃんの絵、ジャーロ64号(2018年6月)澤村伊智シュマシラ、1999年10月角川書店刊ぼっけえ,きょうてえ岩井志麻子あまぞわい、2013年11月MF文庫ダ・ヴィンチ刊階段実話系/愛辻村深月七つのカップ、の2010年代の7編のホラーアンソロジー。恒川さんの時間ファンタジーの世界観が興味深く楽しい。アンソロジーの1編として読むとよりはっきりする小野さんの芙蓉忌の余韻が良い。
2024年2月19日
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影牢 現代ホラー小説傑作集 (角川ホラー文庫)
- 綾辻行人
- KADOKAWA / 2023年12月22日発売
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野性時代1993年5月号鈴木光司浮遊する水、1994年2月号綾辻行人バースデー・プレゼント、2017年9月号小池真理子山荘奇譚、小説新潮1994年8月号坂東眞砂子猿祈願、怪第伍号(1999年5月)宮部みゆき影牢、小説すばる2014年9月号三津田信三集まった四人、2002年12月祥伝社文庫刊紫迷宮から加門七海迷い子、幽vol.9(2008年6月)有栖川有栖赤い月,廃駅の上に、の8つのベストホラーアンソロジー。いずれもかなり怖かった。宮部さんの語り口には優しさがあって良い。
2024年2月19日
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禍根(下) (講談社文庫)
- パトリシア・コーンウェル
- 講談社 / 2023年12月15日発売
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2021年11月刊のAutopsyを翻訳して、2023年12月講談社文庫刊。スカーペッタの足を引っ張るものが仕事仲間にいるという状況は可哀想。でも負けずに進むのはエライ。そしていつものメンバーで事件を解決しちゃうという毎度の定番の話が楽しい。
2024年2月19日
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禍根(上) (講談社文庫)
- パトリシア・コーンウェル
- 講談社 / 2023年12月15日発売
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2021年11月刊のAutopsyを翻訳して、2023年12月講談社文庫刊。5年ぶりのスカーペッタ。なんだかんだと理由をつけて、自分で検屍を行うスカーペッタが面白い。上巻の進み方が遅い。下巻へ。
2024年2月19日
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ザリガニの鳴くところ (ハヤカワ文庫NV)
- ディーリア・オーエンズ
- 早川書房 / 2023年12月5日発売
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2018年8月刊のWhere the Crawdads Singを翻訳して、2020年3月早川書房刊。2023年12月ハヤカワNV文庫化。面白いタイトルだなぁと気になっていたら、映画化もされていた。手に取ると地味で、ストレートで、少し長くて、たいへんでしたが、ラストのちょっとした(いや、かなりかな)驚きもあって、悪くない読書体験でした。
2024年2月16日
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商い同心 人情そろばん御用帖
- 梶よう子
- 実業之日本社 / 2023年12月7日発売
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webジェイ・ノベル2016年12月6,20日,2017年1月10日配信女易者、2017年3月21,28日,4月4日配信母子像、18,25日,5月2日配信御種人参、16,23,30日配信口入屋、7月18,25,8月1日配信落とし穴、2023年8月8日配信五方大損、の6つの連作短編を2023年12月実業之日本社から刊行。10年ぶりのシリーズ2作目。前任の南町奉行がレギュラーになりいちだんと展開に幅が加わり、より面白い。絵が前作と同じおおさわゆうさんなのも楽しい。
2024年2月16日
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商い同心 千客万来事件帖 新装版 (実業之日本社文庫)
- 梶よう子
- 実業之日本社 / 2023年12月8日発売
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月刊ジェイ・ノベル2011年10月号雪花菜、2012年2月号犬走り、5月号宝の山、8月号鶴と亀、11月号幾世餅(砂払い改題)、2013年2月号富士見酒(くだらねえ改題)、5月号煙に巻、の7編の連作短編を2013年12月実業之日本社から宝の山商い同心お調べ帖として刊行。2016年1月商い同心千客万来事件帖と改題して実業之日本社文庫化。2023年12月実業之日本社文庫新装化。シリーズ1作目。2作目のために再読。よくできた連作で、父が残した贋金事件を解決する辺りがクライマックスのようで、面白い。姪(ラストで父上と呼ばせていたっけ)をはじめとするレギュラーな登場人物たちが楽しい。
2024年2月16日