遊びをせむとや生まれけむ。遊びは人間の専売特許ではないが、人間ほど遊びと関わる一生を送る動物はないので、突き詰めると人間の本質を理解する事に繋がるのではという気がする。本書は戦前の著作だけに未開人といった言葉が出たり、偏見への危惧を感じたが、例えば日本語の「遊ぶ(び)」の意味まで網羅するなど、各民族や各分野を跨いだ造詣の深さは、さすがに碩学と感じた。内容はあまり頭に刺さらなかったが、これは読み手の問題。遊びは、時代がくだるに従って人間から離れてゆくが、決して消え去らない、という漠然としたイメージが残った。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
評論・エッセイ
- 感想投稿日 : 2020年8月16日
- 読了日 : 2020年8月16日
- 本棚登録日 : 2020年8月16日
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