Jリーグ中興の祖というべき名チェアマンの事績を追う。プロスポーツは興行だけに、ビジネスを切り盛りできる人材と相応しいリーダーが不可欠で、それは元スポーツ選手者である必要も、ましてプロ出身である必要も全く無い。ビジネス畑で実績を積んできた村井氏が「異端」な土壌こそ、スポーツ界の異端性の裏返しに思える。躊躇ない組織改革や発信力、スピーディな対応、近未来を見据えた決断力等々、Jリーグの体質強化はいちファンにも如実だったし、ひいては日本に欠けている要素でもある。個人的にはデジタル化による簡便なチケット処理は恩恵受けたが、逆にそれすら整ってない他競技や他エンタメの多さは、異端のチェアマンがあまりに希少だからだろう。
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カテゴリ:
文化・スポーツ
- 感想投稿日 : 2024年4月15日
- 読了日 : 2024年4月15日
- 本棚登録日 : 2024年4月15日
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