既読のサルトル(殆ど読み止しだが‥)の中でも格段に読みやすい。ユダヤ人が迫害される理由の構造的なものはなんとなく理解できた。反ユダヤ主義者に焦点を絞った分析は、ユダヤ人に限らず全ての差別に通じるし頷ける。ただここでは歴史的な考察はされていないので、ユダヤ人の根源や本質は全くわからない。サルトルによればそれは反ユダヤ主義者と周囲が作り上げた社会的構造に過ぎないらしいが。果たしてそれだけでこれほどの差別が根付くのか?疑問だ。解決策として最後に強引に畳み掛けて「社会主義革命を!」で締め括る。嗚呼これサルトルよ‥
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
思想
- 感想投稿日 : 2014年1月13日
- 読了日 : 2013年7月31日
- 本棚登録日 : 2014年1月12日
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