限りなく透明に近いブルー (講談社文庫)

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本棚登録 : 6414
レビュー : 758
著者 :
hitomimimimimiさん 日本文学   読み終わった 

迂闊にもデビュー作を未読であることに気づき慌てて読む。頭をガツンとやられる。暴力、セックス&ドラッグ&ロックンロールが渦巻く狂騒の中、主人公リュウのもう一つの眼差しが鮮烈にオーバーラップされてくる。その瞬間毎に私は息を呑む。「濡れている外は優しい。風景の輪郭は雨粒を乗せて霞み、人間の声や車の音は落ち続ける銀の針に角を削られて届く」やり場のない若者の焦燥が限りなく透明に近いブルーへと移りゆくあわい、切り裂ける叫び声が暖かい光に包まれ優しい起伏となることを願う。これを書き上げた24才の著者が堪らなく愛おしい。

レビュー投稿日
2016年1月4日
読了日
2016年1月4日
本棚登録日
2016年1月4日
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