彼方の光

  • 偕成社 (2020年12月9日発売)
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感想 : 16
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ケンタッキーの奴隷少年のサミュエルは、母親をおぼえていない。まだ小さかった頃に他に売られていったのだ。世話をしてくれているリリーと旦那様の家の雑用をしている。サミュエルが旦那様の皿を割ってしまった日の夜、馬小屋の仕事をしている年老いた奴隷のハリソンが、サミュエルを連れて脱走をする。カナダへ逃げて自由になるのだと言う。ハリソンは、なぜ急に脱走をしようと言うのか、なぜサミュエルを連れていくのか。二人の自由への逃亡が始まる。

逃亡奴隷を逃がしてくれる地下鉄道という組織(システム?)を信じて、カナダを目指す。途中ハリソンが病気になったり、白人に捕まったりしながらもカナダへと向かう。きっと成功すると思いながらも、ハラハラさせられるし、なんと言っても大きな賭けだ。後半、様々な理由が明らかになっていくのだが、一気に読ませる。短い章だてになっているのも読みやすいのかも。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 児童文学(海外)
感想投稿日 : 2021年2月16日
読了日 : 2021年2月16日
本棚登録日 : 2021年2月14日

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