ピーターは、たった一匹生き残っていた子ぎつねを見つけ、パックスと名付けてかわいがっていた。母親が亡くなり父親と二人暮らしだったが、父親が始まった戦争に志願し、遠く離れた祖父の家で暮らすことになる。そして、祖父の負担にならにようにとパックスを野に置いていくことになってしまう。子どものころから人間に育てられたパックスが、野生で生きていくことは困難だ。ピーターは、パックスを置いてきたことを後悔し、パックスを探しに祖父の家から家出をする。
人目を避けて行動するうちに、足を骨折してしまう。そんなピーターをみつけ、治療をしてくれたのは、森の中で世捨て人のようにして暮らす元従軍看護師だったヴォラだった。ピーターに置いていいかれたことが分かったパックスは、野生のキツネと知り合い、人間たちが戦争病にかかっていると聞かされる。それでもパックスはピーターが来ると信じていた。
ピーターとパックスのそれぞれのサバイバル。困難に立ち向かい合いながらも、互いを信じあう少年とキツネ。
人間の戦争がどういうものなのかがはっきりわからないが、ひきつけられるストーリーだった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
児童文学(海外)
- 感想投稿日 : 2018年5月6日
- 読了日 : 2018年5月6日
- 本棚登録日 : 2018年4月29日
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