- 彼女たちの戦争 嵐の中のささやきよ! (単行本)
- 小林エリカ
- 筑摩書房 / 2024年3月2日発売
- 本 / 本
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女性が受けてきた数々の壁。世界の有名無名の女性たちを紹介。雑誌やwebで発表されたものを中心にまとめているので、一つ一つが短い。このうちのいくつかを、もっと深掘りしてほしい。
2025年6月19日
- 風の又三郎 (ミキハウスの絵本)
- 宮沢賢治
- 三起商行 / 2019年10月25日発売
- 本 / 本
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こどもの頃に読んだ記憶はあるけれど、あまりよくおぼえていなかった。挿絵の雰囲気にひかれて再読。不思議な感じもするが、山の学校らしい男の子たちの12日間が良かった。
2025年6月17日
- 侮るな東京の山 新編 奥多摩山岳救助隊日誌 (ヤマケイ文庫)
- 金邦夫
- 山と溪谷社 / 2023年2月20日発売
- 本 / 本
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ハイキング気分で行けそうに思ってしまう奥多摩の山。そこで活躍する山岳救助隊員が体験した遭難事案。プロの眼からの的確な指摘は、素人からしても納得できる。
ただ、2000年前後の事案なのが残念。指摘される事案は今でも変わらないのだろうが、20年以上前と今では社会事情も変わっている。現代版救助隊日誌も出版されないかなぁ?
2025年6月17日
- のうじょうの いえ (児童図書館・絵本の部屋)
- ソフィー・ブラッコール
- 評論社 / 2024年10月2日発売
- 本 / 本
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朽ち果てた農場の家、そこに暮らした家族に思いを馳せ、家の歴史を絵本に仕立てる。
建物に対する深い愛情を感じる。
2025年6月15日
- 目で見ることばで話をさせて
- アン・クレア・レゾット
- 岩波書店 / 2022年4月14日発売
- 本 / 本
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1800年代の米国、ボストン沖にある小さな島には耳の聞こえない遺伝性のろう者の割合がとても多かった。島に住む人々は、聴者もろう者も独自の手話で会話をしていた。そんな歴史的事実を踏まえたフィクション。
11歳のメアリーはろう者だが、手話を使った会話で不自由なく暮らしている。そんな島にろう者が多い島の調査に若い科学者がやって来る。
前半は、島で友人や家族と普通に暮らすメアリーを描く。それは、いつの時代にもある11歳の少女らしい楽しみと悩みのある日々だった。後半、人さらいのようにして科学者に連れ去られてしまったメアリーの脱出劇に、手に汗握る思いで読んだ。
ろう者に対する偏見と誤解が今以上だった時代。それでも、心ある人たちの理解に支えられ、島へと帰ることができる。科学的な理解が進んでいなかった時代とはいえ、若い科学者の態度に呆然とする思いだった。振り返って、現代でも似たような偏見は本当にないのか、あらためて気をつけなくてはと思う。
2025年6月14日
- はじめての万葉集(下)
- 中島梨絵
- あすなろ書房 / 2019年6月28日発売
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中高校生の国語で習った万葉集。その時は、そうか…くらいにしか思わなかったけれど、旅先で遭遇する万葉集の歌に、感じるものがあるこのごろ。とりあえず、入門書的な感じで手に取ってみた(図書館だったので、上巻は貸出中)。
いにしえの人々の詩に寄せる思いがステキだ。
2025年6月12日
- 大学的多摩ガイド こだわりの歩き方
- 塚田修一
- 昭和堂 / 2025年4月8日発売
- 本 / 本
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執筆者が中央大学の教授中心なので、しかたないかもしれないけれど、多摩といっても八王子を中心とした西多摩地域がメインだった。多摩地域は、広いのだ。北多摩とか奥多摩とか……
2025年6月11日
- 重さと力 科学するってどんなこと? (たくさんのふしぎ傑作集)
- 池内了
- 福音館書店 / 2025年4月3日発売
- 本 / 本
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科学するということは…をニュートンの万有引力を例にして、わかりやすく教えてくれる。
スズキコージの絵も、抽象的になりがちな説明を上手く表している。
2025年6月8日
- 死に山 世界一不気味な遭難事故《ディアトロフ峠事件》の真相 (河出文庫)
- ドニー・アイカー
- 河出書房新社 / 2023年10月6日発売
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2025年6月7日
- ラストラン ランナー4 (幻冬舎文庫)
- あさのあつこ
- 幻冬舎 / 2021年6月10日発売
- 本 / 本
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部員の不祥事により高校最後の大会に出場できなくなった貢。碧季の高校のマネージャー信哉と、貢の従兄弟・坂田は、碧季と貢 二人だけの五千メートル走を企画する。
シリーズの最終巻、ちょっと出来すぎ感がある。シリーズでは、一巻が一番印象的だった。
2025年6月1日
- 森のユキヒョウ (STAMP BOOKS)
- C.C.ハリントン
- 岩波書店 / 2025年4月18日発売
- 本 / 本
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1963年のロンドン、吃音に悩まされるマギーは誰にも理解されず、転校を繰り返している。クラスメイトにも教師にも父親にも理解されず、コーンウォール地方に住む医師の祖父のもとへ送られる。そこで、罠にかかったユキヒョウと出会う。ユキヒョウは、ペットとして飼われていたのだが、その家から逃げ出して森へ逃げ込んでいたのだ。自力で罠を外し、森にこっそりエサを運ぶマギーだったが…。
その頃は、デパートでユキヒョウのような野生動物を売っていたとか、吃音に対する理解が薄かったとか、いろいろ驚いた。
寛大な祖父の対応と、ユキヒョウを助けたいマギーの気持ちが、吃音克服のきっかけとなっていく。
2025年5月29日
老年と言われる年齢になった2人の女性。今まで耐えていたものを捨て、二人で飛び出す…。
だけどなぁ~。なんか非現実的過ぎて、爽快感もなかった。キャッチコピーに乗せられた感が…。
2025年5月23日
- 47都道府県 日本全国地元食図鑑
- 菅原佳己
- 平凡社 / 2022年4月15日発売
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朝日新聞の土曜別刷に連載されていたもの。
旅行に行ったら、地元のスーパーとか入りたいですねぇ。
2025年5月23日
- 戦争 ロバート・キャパ
- クレヴィス
- クレヴィス / 2025年3月24日発売
- 本 / 本
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何度見てもインパクトのあるキャパの写真。真骨頂ともいえる戦争をテーマにした写真集。
沢木耕太郎の「キャパへの追走」からの抄録も良かった。
2025年5月23日
- リスのバナーテイル (あべ弘士のシートン動物記 4)
- あべ弘士
- 学研プラス / 2022年4月28日発売
- 本 / 本
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人間に飼われていたハイイロリスのバナーテイルは、火事で家を焼かれ、たった一匹で自然の中で暮らすことになる。親はいなくても、本当に従って、バナーテイルは森で生き抜いていく。
2025年5月22日
- あこがれの図書館
- パトリシア・ポラッコ
- さ・え・ら書房 / 2024年9月30日発売
- 本 / 本
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作者パトリシア・ポラッコの自伝絵本。ディスレクシアという障害があるポラッコに、絵を描く楽しさ、素晴らしさへ導くきっかけを作ってくれた地元の図書館と、その図書館員への感謝の心を込めて…。
2025年5月22日
- レーン ランナー3 (幻冬舎文庫)
- あさのあつこ
- 幻冬舎 / 2016年8月4日発売
- 本 / 本
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五千メートルのレースで、2位ながらも復活をはたした碧李。そこで出会った天才的なランナー貢。走りたいという純粋な気持ちで、二人はつながっていく。一方で、碧李の高校のマネージャー信哉と、貢のいとこ光喜も、それぞれの友を支えたいという気持ちで、つながり始める。
結局4部まで読んでしまいそうだ。
2025年5月22日
- ぼくの名前はズッキーニ
- ジル・パリス
- DU BOOKS / 2018年1月12日発売
- 本 / 本
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酒浸りで育児放棄状態の母親を、母親の隠し持っていたピストルで撃ち殺してしまったズッキーニ。養護施設で同じように親と一緒に暮らせない子どもたちと暮らし始める。心広く子どもたちを受け入れてくれる指導員たちのもとで始まった生活を素直なズッキーニの視線で綴っていく。
ズッキーニを担当した警官のレイモンの元に、同じ施設の大好きなカミーユと養子縁組になるまで。
ズッキーニの素直な視線が読者をなごませる。登場する大人は、すごく良い人か、とんでもないヤツかどちらか、というのが都合よすぎるような気もするが…
2019年7月21日
広島で原爆を被爆したエミコは、自爆者のケロイドを米国で治すという米国の施策に選ばる。そして50年後、原爆開発にたずさわった亡命ドイツ人科学者の講演会へ出向く。人類初の原爆の被害者と開発者。そういう関係として始まる作品は、もっと深いところで繋がっており、科学者の妻の存在も含め、善とは何なのか考えさせられる。
2025年5月22日
母親は亡くなり、お酒におぼれる父親の元、幼い弟妹の世話をするシェルは15歳で妊娠してしまう。シェルにとって唯一の気がまぎれる時間であったのは、友人たちとの時間だった。その遊び相手のデクランとキスをしたことから、深い仲になってしまう。シェルの妊娠を知らずに、デクランは米国へ行ってしまう。誰にも相談できず、シェルは幼い弟妹の協力を得て、子どもを産むが…。
出産までも過酷だが、その後の経過は死体遺棄事件となり、ますます過酷になっていく。大人たちの勝手な対応に読む事が止められなかった。
読み終わり☆をいくつにするか悩んだが、4つをやめて3つにした。すんなり同調できなかった。
2025年5月13日
- 水平線のかなたに 真珠湾とヒロシマ (講談社・文学の扉)
- ロイス・ローリー
- 講談社 / 2023年6月22日発売
- 本 / 本
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ロイス・ローリーは、ハワイ産まれ。幼い頃の8ミリ画像に真珠湾で沈没した戦艦アリゾナが写っていたという。やがて乗組員とともに真珠湾に沈んでしまうアリゾナ。一方で、第二次世界大戦後、日本に住んでいたこともある。そんな体験を通して、真珠湾攻撃とヒロシマを切り取ることで、戦争の愚かさを訴えている。
そして、絵本作家のアレン・セイと若い頃渋谷で遭遇していた事も書かれている。なんだか、歴史は偶然が重なっているのだと感じた。
2025年5月12日
- シェルパ斉藤の山小屋24時間滞在記
- 斉藤政喜
- 山と渓谷社 / 2024年7月17日発売
- 本 / 本
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全国の山小屋を訪ねる。全山小屋にカラーの俯瞰図と外観の写真付き。山小屋は、ずいぶん昔に何回か泊まった事があるけれど、最近の山小屋はキレイなんだなぁ。中には、温泉があるところもあったり、個室があるところもあったり。食堂の雰囲気とかは、変わらない感じがする。
2025年5月12日
- 今日も世界の果てまでひとりっぷ 爆バイイング編 (4) (集英社ムック)
- ひとりっP
- 集英社 / 2021年6月29日発売
- 本 / 雑誌
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旅先では、躊躇なく買った方が、後悔が無いかも…
2025年5月11日