小説 『死の棘』の基。妻の発病〜夫婦入院〜奄美への転居迄。混迷を極めてたといっても、そこには日常や個々の創作の営みは断続的にも行われてはいた。というより、むしろ創作者として自己感覚を探求する者達(小説家と歌人)独特の情念の発散があって充実していたのかとも。「夫婦共々の羞恥」と表す島尾ミホの前書きには、その修羅を通過した誇りすら感じられる「純文学の極北」。
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2006年9月27日
- 本棚登録日 : 2006年9月27日
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