きみはだれかのどうでもいい人

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  • 小学館 (2019年9月18日発売)
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県税事務所で滞納者への対応に当たる4人の女性の話。年齢も立場も違う4人。そこへ、「空気の読めない、仕事の要領が悪い」須藤美雪が配属され 関わりあううちに、4人の回りに少しづつ変化が訪れる。

―あの人は仕事が出来なくてかわいそう。
あんな女にはなりたくない。自分は違う。挫折なんかするもんか。

―これはみんながやっていること、みんなが我慢していること、みんなが折り合いをつけていることだから。ひとりだけこれ見よがしに立ち止まることなんて、許されないんだから。
―だったら、わたしも負けたかった。

―人には、だれでもその人らしく生きる権利がある。
弱い人間、集団になじめない人間、みんな等しくその人らしく。
でも、それが、「こちらに迷惑をかけなければ」
「目の届かない場所にいてくれるぶんには」という保証付きであるという事実からはだれもが目を逸らしている。

✎*┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

私がおもっている私。
あの人たちが思う私。
私が思っているあの人。
あの人の心の中。

ここには絶対に隔たりはあるはず。

たった一言で、些細な態度で、気づかないうちに傷つけられたり、誰かを傷つけていたり、
逆に誰かの支えになっていたり。

生きていくうえで 人との関わりは避けられないけれど、穏やかに生きていきたいー。

✎*┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
『悪意があるのもないのも、被害者も加害者も第三者も、だれが敵でだれが味方かも、すべてがごちゃごちゃだった。』


『わたし、生きていて、いいんでしょうか。』

『そんなの、しらねぇよ。』

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2023年1月6日
読了日 : 2023年1月6日
本棚登録日 : 2022年12月30日

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