去年の社内募集論文で書いたのは、Suicaの国際化を急げ。そのためにiDやQuickPayのようにクレジットカードに紐づけてポストペイ方式にすれば通貨の壁を越えられる。
という内容で。
その最後に、早いとこやらないとApplePayやGooglePayが日本に参入してSuicaの基盤ごとシリコンバレーに持っていかれるぞと言及した。
その2カ月後に突然、うちの会社がApplePayと協力します!と発表したのだった。
あぁ、協力体制でやるのね。
いささか恥ずかしい論文になってしまったが、発表前にApplePayまで言及できたのは我ながら数カ月先の先見性はあるなと自信がついた。
という経緯があり、さて筆者はどういった内容を書いているんだ?と読んでみた。
Suicaに対して好印象すぎて、むしろ前のめりになりすぎている内容であるが、Suicaの国際展開への方向性としては間違っていない。
海外でもSuica使えたらいいよねと気楽に思うが、去年に本社でやったSuicaの勉強会行ってきたけど、その発想は余りに楽天的過ぎた。
一番の障壁はハードの問題になると思う。
海外ではフェリカは主流規格ではないし、何よりSuica0.2秒のタッチアンドゴーを担保しているのは、改札機に日本全国の電子マネーを使った場合の交通経路情報が記録されているからだ(数千万通りだっけ?忘れた)。
ハードに頼らないソフト側での対応というロードマップもあるにはあるが、いつになることやら。
Suicaの試金石は2020年のオリンピックで、誰もが驚くサービスを提供できるか。それを海外からの観光客もシームレスに享受できるかにかかっているのではないか。
Suicaって便利だな。外国人にその考えが広まりだしたら、次の段階なのだろう。
- 感想投稿日 : 2017年6月16日
- 読了日 : 2017年6月16日
- 本棚登録日 : 2017年6月16日
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