国芳一門浮世絵草紙 5 命毛 (小学館文庫 か 4-6 国芳一門浮世絵草紙 5)

著者 :
  • 小学館 (2011年8月5日発売)
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 タヌキの殿様こと、元南町奉行遠山が死んだ。
 登鯉の病状も悪化していく中、周りにいた人たちが突然にしてこの世からいなくなってしまう。

 あたいもいつ死ぬんだろう。

 そんな中、江戸に災禍が襲う。
 安政の大地震、一夜にして江戸が灰燼と帰する。
 
 命からがら逃げだした国芳と登鯉だったが、国芳は卒中を起こし右半身が動かなくなってしまう。
 その間に、義理の母せゐが突然に世を去る。

 何の奇縁か、国芳一門に入った注文は、大万燈。
 題目は”一ツ家”。
 一ツ家に関わると呪いがかかる。
 この最後の大仕事に、国芳娘 一燕斎芳鳥が挑む。


 シリーズが終わってしまった。
 最初は江戸っ子気質の侠風娘だった登鯉が、女絵師として経験を重ねるつれての成長譚。
 その成長だが同時に労咳にかかり、自らの死を意識して世のはかなさを憂うことにもつながっていく。

 シリーズを通して、国芳一門に興味を持った。
 生きていくときの決断に迷ったときには、粋なほう、という生き方をしていきたい。

 シリーズはこれにておしまい。
 国芳、登鯉亡き後に残された次女、13年後のお吉視点のその後の国芳一門「ニッポンチ」に続く。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2021年1月11日
読了日 : 2021年1月11日
本棚登録日 : 2021年1月11日

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