チョコレート語訳 みだれ髪〈2〉

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MKさん  未設定  読み終わった 

たとえば、舞姫の気持ちを代弁した晶子の歌「まこと人を打たれむものかふりあげし袂このまま夜なに舞はむ」のチョコレート語訳は「振り上げた手だけど君を打てなくてリクエストしてこのまま舞うわ」である。
チョコレート語訳では舞姫の悲しさや愛しさを伝え、読者はそれを現代の感覚で受け入れ、当時を想うことができる。

100年前に少女たちが心を躍らせ、親たちが眉をひそめたその気持ちを、現代によみがえらせるための上質な触媒となっているのが、俵万智の「チョコレート語訳」だと思う。
当時の感覚をありのままに伝えるのではなく、与謝野晶子の歌を読者が受容する方法までも現代的に翻訳し、その「受容の翻訳」という行為自体が俵万智の作品になっているのではないかと感じた。

レビュー投稿日
2010年12月27日
読了日
2010年8月14日
本棚登録日
2010年9月20日
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