遊廓に泊まる (とんぼの本)

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本棚登録 : 191
レビュー : 18
著者 :
hokkaidoさん 歴史   読み終わった 

かつて日本に偏在していた遊郭の一部は旅館として未だに存続しているという。そんな遊郭に泊まってみる、というコンセプトで北は青森県八戸市から南は山口県萩市まで、14の元遊郭の旅館の模様を豊富な写真でまとめ上げた一冊。

1958年に施行された売春防止法により日本の遊郭は法律上、存続が禁止された。そうした遊郭のうち約3割は旅館に転換したとされているが、法施行から60年を経った今も営業を続ける旅館はごく一部に留まるとされる。

豊富な写真を見ていると、どの建物も意匠をこらし、歴史的建築物としての意義が多いにある点に驚かされる。それと同時に、当時を知る人やその家族へのインタビューからは、遊郭で身を売らざるを得なかった女性の悲しさが伝わってくる。

読みながらその建築の美しさから、いつか訪れたい旅館が幾つかできた。ふらりと訪れる日を楽しみに待ちたい。

また、何度か訪れている京都のホルモン焼肉の名店である「焼肉 江畑」が、実は元遊郭だというのを本書で知って非常に驚いた。地下には、座敷牢もあるというが、全くそうした陰を感じることはなかった。

レビュー投稿日
2018年8月18日
読了日
2018年8月18日
本棚登録日
2018年8月15日
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