高い窓 (ハヤカワ・ミステリ文庫 チ 1-15)

  • 早川書房 (2016年9月8日発売)
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本棚登録 : 354
感想 : 31
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村上春樹によるレイモンド・チャンドラー翻訳シリーズの第5弾。過去4作品も全て読んでいるが、やはり私立探偵フィリップ・マーロウのシニカルな語りと緊張感溢れる推理の構築の仕方は面白いし、村上春樹自身がチャンドラーから強い影響を受けていることもあり、翻訳された文章のリズムの綺麗さは言うまでもない。

本作はマーロウシリーズの中では確かにミステリーとしてのプロットの正確さが強く意識されており、「高い窓」というタイトルが意味するところが次第に見えてくる様子にはワクワクさせられる。

あとがきによると、チャンドラーの長編で村上春樹が未翻訳のものはあと2本残っているという。残り2本についても楽しみに待ちたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 海外文学
感想投稿日 : 2016年9月24日
読了日 : 2016年10月22日
本棚登録日 : 2016年9月16日

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