昭和史戦後篇 (平凡社ライブラリー)

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本棚登録 : 1453
レビュー : 111
著者 :
hokkaidoさん 歴史   読み終わった 

半藤一利による日本昭和史の語り下ろしシリーズの戦後篇。

GHQによる占領政策、新たな日本国憲法制定の裏側、東京裁判の実態、朝鮮戦争特需による経済復興と高度経済成長等、戦後史の流れを一挙に追うことができる。

こうして通史を眺めたときに感じるのは、戦後の佐藤栄作内閣までは、常にその内閣で成し遂げるべきことを明確にし、その達成と共に身を引くという目的意識の強さである。それは吉田茂であれば講和条約の締結、岸信介であれば安保条約の改正、佐藤栄作であれば沖縄返還(半藤一利はこの沖縄返還が日本戦後史の一つのメルクマールであると指摘している)など、そこにはその目的を何としてでもやり遂げなければ、という強いリーダーシップを感じることができる。

600ページにも及ぶ大著でありながら、そのわかりやすい語り口により、あっという間に読めてしまう。日本の戦後史の概観を掴むのに最適な一冊。

レビュー投稿日
2016年3月27日
読了日
2016年3月29日
本棚登録日
2016年3月24日
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