YMOのONGAKU

著者 :
  • アルテスパブリッシング (2019年3月25日発売)
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YMOのレコーディングスタッフであり、その後はサザンオールスターズや桑田佳祐、布袋寅泰の作品の共同プロデューサーを務め、現在は第一線で活躍する著者が、レコーディング時のトラックシートを媒介として6つのYMOの代表作のレコーディングの解説を行う一冊。

トラックシートとは、数十の独立したトラックに、どの楽器の録音を行ったかを記載したものであり、いわば”録音の地図”である。本書では「Yellow Magic Orchestra」、「Solid State Survivor」、「BGM」、「Technodelic」、「浮気なぼくら」、「Technodon」の6作品について、”4人目のYMO”として知られる松武秀樹氏を始めとして、レコーディングに立ち会ったゲストとの対談を中心として、レコーディングのマジックを解き明かそうとする。

著者の藤井氏は自身も楽器の演奏家であることから、コード進行に関するアナリティクスもふんだんに交えられており、単なる機材テクノロジーの話だけではなく、コード・メロディー・ハーモニーといった古典的な音楽の3要素においても十分のYMOの音楽が独自性を持つことが伺い知れて、非常に面白い。個人的に、これまで聞き流していた「BGM」の凄さを再実感し、ここ数日、数十回と聞いている。結成から40周年を迎えたYMOの作品を聞き直すきっかけとして、ファンにはたまらない一冊であった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 音楽
感想投稿日 : 2019年5月12日
読了日 : 2019年5月12日
本棚登録日 : 2019年5月6日

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