初夏の爽やかな暑さに身を委ねる季節、真夏の照り返す日差しに汗ばむ季節。そんな時にゆったりとじっくりと、ずっと読んでいたい物語。
人は生まれる前は鳥で、死んだ後も鳥だった。そんな文化が残る架空の南島ナビダード。大統領マシアス•ギリがどのようにその地位まで登り詰めたか、そして転がり落ちるのか。島民の噂話や寓話を散りばめながら描かれる彼の生涯は、雄大で、野心的で、美しく、儚い。
この物語が私に与えてくれた感傷と教訓は、亡霊のように、永遠に失われないだろう。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
純文学
- 感想投稿日 : 2024年4月28日
- 読了日 : 2024年4月28日
- 本棚登録日 : 2024年4月28日
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