探偵チームKZ事件ノート 初恋は知っている 若武編 (講談社青い鳥文庫)

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レビュー : 5
著者 :
ユイさん  未設定  読み終わった 

若武編!? 若武編ってどういうこと!? もしかして若武目線で語られるとか!?
と、だいぶん期待したんやけど、なんのことはない若武の初恋話ってことやった・・・。

ま、面白かったからいいけども・・・。(;^ω^)

そもそも若武の初恋よりも(ゴメン)

う、え、す、ぎ、クーーーーーン!!!

(前回同様)

前作で、上杉クンの目の病気について明らかになって、フランスへ手術をしに行くってことになってたのに、この巻でアッサリ
「手術成功」
「完全復活」
ですってよ!! 別にええけど、全然ええねんけど、早っ!!

ここ、藤本氏設定ならさらっと流すところとちゃうと思うねんけどどうなんかなあ。
とりあえずフランスを舞台にひとつふたつ話があって、帰国したあとも術後が思わしくなく・・・、とか、山あり谷ありやりそうやのに!?


さてさて、今回は若武の初恋なんやけど、それがまさかの武田菜穂。えー、武田菜穂。
大丈夫か若武の女子を見る目。武田菜穂ってかなりアレな感じするけど、まあたんなるわがままお嬢様なのかな? などと思ってたら、まさかのヤンキー・・・。

ヤンキーやったの、この子・・・!!

ご両親の離婚問題から大麻問題まで発展するという、今回も大変面白い展開でした。
べつに若武が初恋せんでもええんちゃうんと思うけど(こだわるな)、まあ、ええんかな・・・。

新たな立ち位置の子が増えたことによるKZの存続の危機みたいな、みんなのKZに対する思い入れもちょこっとうかがえたから、いいのかも。

初恋にキャッキャキャッキャしてるように、こういうところは等身大の中学生なんだよねえ、この子たち・・・。
まだ「子ども」であり、周囲の「大人」に庇護される立場である以上、自由が利かない。
周囲の大人の都合という外的要因で自分の世界が壊れることだってありうるという危うさが、
「いつまでもこの状態が続けばいいのに」
と、いう気持ちも生むんだよね・・・。

なるほど、彩ちゃんたちが中学生である面白さがだんだんわかってきたよ。

黒木クンはハイパー中学生やけどね・・・。この子・・・。
塾を休むよう連絡して、と、誰かに渡りをつけてたけど、何やろう、そもそもこの塾の経営者一族とか、そんな?

そういえば、今回から塾をカタカナでなく漢字で書いてくれてたね!
「いみちぇん」とか「こちパ」などなど、つばさ文庫でもカタカナの羅列なのである程度慣れてはきてるけど、やっぱり多用されると
「うっ」
って引いてしまう。(;^ω^)

この話ではやたら登場する「塾」が漢字になってくれたら、そのあたりがだいぶストレスフリーになるな!
そういえば、「上杉くん」の「くん」も、平仮名やったような・・・?

あとは、その上杉くんが、(主に若武の行動に対して)
「ウエッて顔をして云々」
と、書かれるのがな~! いいたいことはわかるけど、その表現はなんとかならんもんかといつも思っててんけど、そこらへんもどうやろう。

「しかめ面をして」
とか、そういう表現でお願いしたい!


さて、案外ヤンキーな武田菜穂やけど、今後登場することはないのかな。
武田菜穂の秘密を一人で抱えるのは、さすがに彩ちゃんじゃなくても重いと思う・・・。黒木くんがいてくれてよかったね~・・・。

そして夜の公園の尋問な・・・。

ああいう言い方やと、若武でなくても、
「彩が万引きの常習!?」
と、疑いたくなる気持ちもわからんでもないけども、KZメンバーを電話でひとりずつ呼びつけて聞きたいことだけしゃべらせた挙句、
「ごくろ。行っていいよ」
とかいうとか、黒木くんやから許される行動やんね!?

これ、若武がやってたらギャアギャアうるさいでー(主に彩が)。

そうやねんな、彩モノローグで、若武をこき下ろすから
「なんかもう、若武、もっとかっこいいよね・・・」
と、藤本氏原作からのファンとしては毎回思っちゃうんやけど、案外その願いが届いたのか、最近ようやく若武のカッコよさも書かれるようになってきた!

今回は、若武のことを
「自分の利害にこだわらず、自分のことより他人のことを考える力を持っている」
などというていて、

そうそうそうそう!!

と、激しく膝を打ったわ。
そうやねん、この子は(ちゅうか藤本氏設定のヒーローは)そういうわかりやすいヒーローやねん。騎士道精神の代名詞みたいな感じやねん!!

ただ、若武の場合は目立ちたがり屋なのが玉に瑕・・・、くらいのはずやったのに、それがなんでか

他人を蹴落としてでも自分が一番になりたい

みたいな書かれ方をしてたから、

「くー、違うねん違うねん・・・」

と、思ってたのよね。

若武はかっこいいよ。
黒木くんや小塚くんだけいればKZは成り立つんじゃ・・・、と、言いたくなるけど、やっぱりまとめる人がいないとね!
そしてリーダーは、みんなの能力を使えるという能力に長けている必要があって、決して、自分自身の能力が(メンバーの誰より)長けていないとあかんというわけではないねん!

みんなでチームやもんね。


彩ちゃんが
「他人の行動を想像するとき、自分がどうするかで想像していると思う」
と、いうのも、ああそうかもな、と、思った。

その後、KZのメンバーが彩ちゃんを心配して来てくれたのに対して、
「文句を言いに来たに違いない」
と、想像する彩ちゃんも、大概、大概やと思うけど・・・。(;^ω^)


上杉くん復帰おめでとうパーティでなんで楽器の演奏なのか
「・・・?」
と、なってしまったけど、まあいいか・・・。作曲したのって、若武ってこと・・・? イヤもう若武、すごいやん。
法律関係の知識をスラスラしゃべるところも、すごいよ。
かっこいいよ・・・・。

そして演奏を初見でできない、と、いう彩に対するみんなのリアクションもよかった。
こういう、みそっこ扱いよね、藤本氏のヒロインって。
でもへこたれない図太さがあるのがええねん。

そして武田菜穂としゃべる若武が関西弁やったような気がするのも、なんで・・・? 気のせい??


しかしクラブZかぁ・・・。
ダブルゼータとか・・・。もうなんやろ・・・。エリート養成軍団ちゅうか、そのままロボットに乗っちゃうのかなとか思ってスイマセン。

たぶん、青い鳥版KZをリアルタイムで読む世代にはわからないネタやから、ええんやろうね・・・(笑)。


彩ちゃんがどうのこうのいう立花家の事情も、いいと思います!
母親に反発したくなる気持ちも、お父さんとの会話に時間を使うならKZに使いたい、っていうのも中学生らしくていいね。
ママに料理のことで文句を言ったらいけない、とか、いい育ち方をしてると思います。

(2016.11.06)

レビュー投稿日
2017年2月4日
読了日
2016年11月6日
本棚登録日
2017年2月1日
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