ベンヤミン「歴史哲学テーゼ」精読 (岩波現代文庫)

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本棚登録 : 103
レビュー : 6
著者 :
holuomさん 哲学・科学   読み終わった 

 2年ほど前に一回読んだのですが、内容を忘れてしまったので再読しました。昔はこの本の言っていることを素直に受け入れられたような気がするのですが、今回はそうではありませんでした。むしろ、ベンヤミンというのはワカラナイ思想なのかもしれないとすら思ってしまった。

 「歴史哲学テーゼ」の訳文が筑摩から出ているコレクションのものよりベンヤミンっぽくてわかり易いので、歴史哲学テーゼに関してはこちらを読むほうがいいのではないかと思います。
 お勧めの読み方は第2部が「歴史哲学テーゼ」の各章に順に対応する構成になっているので、「歴史哲学テーゼ」を一章読んだらそれに対応する第2部を読むことです。その方が絶対わかりやすかったなあと読み終わってから後悔してしまいました。

 今回難しく感じたのは最近ヘーゲルも含め歴史哲学系の本を沢山読んでるからだと思います。著者がサラッと語る思想の背景に私には想像の及ばない程の深い含蓄を感じてしまいました。自分が理解した考え方に確信が持てないというか…。
 前回読んだ時はベンヤミンの文体に翻弄されて思想的なことにちゃんと踏み込めなかったように思いますが、今回は「ヒポクラテスの顔」とかアドルノのポスト・アウシュヴィッツを予感させる部分であるとか、マルクス・アウレリウスの「臨終のように生きよ」など、考えさせられる部分が沢山あって面白かったです。

レビュー投稿日
2012年4月12日
読了日
2012年4月12日
本棚登録日
2012年3月25日
2
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