修行に来ているのは落伍者ばかりの落護寺で、寺の財政危機を救うために考え出された雲水相談室で、医者である若き雲水の真実が、特別公務として参拝客の悩み相談を受けては解決する短編6話。
若干の謎解きっぽい感じもあるけど、相談室に持ち込まれた相談よりも、そこで起こった事件のほうが大きすぎて、話の中で相談室の存在感があんまりない。
相談は相談、事件は事件、て割り切って読めば、それでいいのかもしれないけど、タイトルに雲水相談室事件簿てあるのに…。
ジャンルはミステリだけれど、ミステリとして読もうとすると、ちょっと物足りないかな。
あと、ユーキさんと葵さんは、どうしても好きになれない。
ユーキさんのは、最後はめでたしめでたし的な結末を迎えると思っていても、出だしの感じの悪さのせいで、話を読む気にならなかった。
葵さんも相当鬱陶しかったけど、かなりがんばって、超飛ばし読みで読んだ…。
でも、雲水たちのキャラはいいですね。
映像化したら楽しそう。
表紙は真実とオネエ和尚さんですかね。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ミステリ(小説/日本)
- 感想投稿日 : 2016年11月28日
- 読了日 : 2016年11月28日
- 本棚登録日 : 2016年11月28日
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