ペテロの葬列

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本棚登録 : 2956
レビュー : 488
著者 :
hongoh-遊民さん 推理小説   読み終わった 

杉村三郎三部作の3作目。
本作を読むため、数年前に読み、細部を忘れていた前2作を再読した。前2作を読んでいなくてもいいし、読んでいれば登場人物の背景を、より理解でき、なお一層楽しめる。
三部作の中では、やはり本作が白眉か。
このシリーズに通底音のように流れているのは、「悪は伝染する」というテーマではないか。

そして、嘘の重みに堪えきれなくなった人間の起こす悲劇が、今作の主題。
「どんなペテロにも、振り返って彼を見つめるイエスがいる。」
バスジャック事件で幕があけ、その事件はのちに始まる長い「旅」の序章だった。

杉村夫婦の結末に、違和感も感じるが、途中にいくつもの伏線が書かれており、残念な納得をするしかない。悪はどこにでも伝播するのだから、家族だけがまぬがれることはできない。
ここから、杉村三郎の再生が始まり、新しいドラマが始まる予感がするのは、穿ちすぎだろうか。むしろ期待したいといったほうがよいか。

レビュー投稿日
2014年4月13日
読了日
2014年4月12日
本棚登録日
2014年4月2日
4
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