夜のピクニック (新潮文庫)

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本棚登録 : 27689
レビュー : 3006
著者 :
hongoh-遊民さん 青春小説   読み終わった 

『蜜蜂と遠雷』を読み、著者に注目していたが、「永遠の青春小説」と謳われる本書には、手を出しかねていた。
なにしろ、高校時代など半世紀も昔の身にとって(笑)、読むこと自体に抵抗がある。
しかし、同年代の友人がこの間読んだというので、勇気をもって(笑)手に取った。
朝の八時から翌日の八時まで、24時間かけて80キロを歩き通す、高校の「歩行祭」を舞台に、異母兄弟ゆえに互いに距離を置く男女の高校生と、彼らと彼らを取り巻く高校生群像が、みずみずしく描かれている。
「腹違いのきょうだいが同じクラスにいるっていうのは…少女漫画かTVドラマみたいじゃん」と、作中人物に言わせてはいるが、その設定に少しも無理を感じさせないのは、やはり著者のなせる技だろう。

小説ってのは、不思議な魅力があるものだと、改めて感じた。読んでいる間は、彼ら高校生たちの心象に違和感なく入り込んで、恰も彼らと同年代であるかのような錯覚にすら陥り、彼らが何ともいとおしい気持ちになる。
それも、名作と言われるこの作品ゆえか。

レビュー投稿日
2017年11月17日
読了日
2017年11月17日
本棚登録日
2017年11月17日
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