蜜蜂と遠雷

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本棚登録 : 10336
レビュー : 1364
著者 :
hongoh-遊民さん 現代小説   読み終わった 

各書評で激賞されており、実際に期待にそぐわぬ傑作。
直木賞候補作筆頭と言っていいかも。
今時珍しい二段組みの507頁と大作であるが、第一次、第二次、第三次予選と進むごとに作中に取り込まれ、本選までたちまち読み終えた。
「天然でエキセントリックな天才」という異色の少年を中心に、彼の演奏に後押しされ完全復活するかつての天才少女、複数の民族の地を受け継ぎ人気抜群のハイブリット・チャイルドの「王子」、さらにサラリーマン演奏家が、ピアノコンテストで出会い、共鳴し高め合う。
実力伯仲のコンテスタントたちの中で、誰が予選を通過し、誰が本選まで残るのか、第一位は誰がなるのか。作中人物同様に、読者もその行方に目が離せなくなる。
そして最後、本選の結果はただその順位を列挙するだけ。この締めくくり方にも、作者の秀逸なテクニックを感じる。
読後は、クラシックに疎遠な者でも、作中の曲を聴いてみたくなる。あるいはレコード店に走りこむ、あるいはコンテストのスケジュールを調べ始める、そんな読者がいるかも。

レビュー投稿日
2016年12月26日
読了日
2016年12月25日
本棚登録日
2016年12月3日
9
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