第一作の『告白』があまりにもすごすぎて、以降、どうしても比べてしまう。
夜行観覧車もそうで、期待値が高すぎて実際に読むと「あれ?」となる。つまらないということはないんだが、なんだか物足りない……。心理描写、特に負の部分の書き方は毎度感心するくらいリアルなんだけど、いまいち盛り上がらず、しぼんで終わってしまった。

読書状況 読み終わった [2009年12月]
カテゴリ その他

「心に残った本」ランキング第一位の帯に惹かれて読んでみたものの……うーん、特に心に残ったりはしなかった。むしろ期待して読んだ分、がっかりさせられたので、ある意味心には残ったかも?
主人公のキャラクターが薄い。性格もあまり好きになれなかった。
表現があざといと感じる部分があったり、文章が軽すぎたり、途中からイライラしたりと、まあ単に自分の好みと合わなかったというだけかもしれない。

読書状況 読み終わった [2012年12月]
カテゴリ その他

中学生駅伝の話。
中学生という微妙で繊細な心の動きが丁寧に書かれていて、読んでいると自分の中学生時代をどうしても思い出してしまう。
本当の自分を見せたくない、という不良の大田を見ていると、中学にいたヤンキー共もそうだったのかな、と微笑ましく思えてくる。
襷と一緒に、それぞれの人間関係もつなげていく構成が面白い。

2013年1月23日

読書状況 読み終わった [2013年1月23日]
カテゴリ その他

果たして八犬伝になぞらえる必要があったのかと疑問。
伏と人間との心の交流があるわけでもなし、戦いもどこか消化不良で結局何が書きたかったのか分からない。

主人公の浜路が可愛かった。兄妹愛に重点を置いたほうがもっと楽しめたかも。

読書状況 読み終わった [2012年10月]
カテゴリ その他

この作家の日常に潜む悪意の描写が好き。
周囲によくある出来事も、こうやって文章にされるとドキっとする。
よく人のことを見ているなあ、と毎度感心させられる。

映画のほうでは「アイドルの心得」はカットされたらしい。このエピソードが一番好きだったのに。

読書状況 読み終わった [2012年8月]
カテゴリ 辻村深月

思っていた以上にアマアマだった。
読んでる途中でこんなに恥ずかしくなるとは……有川浩をなめとった。
恋愛の描写はもっと抑えたほうが好みなのでこの評価だが、ベロ甘が好きな人にはかなり楽しめるんじゃないだろうか。
自衛隊に対する好意的な視線は読んでいてどこかほっとする。本当に好きなんだなあという作者の感情が伝わってくる。
私自身、自衛隊に興味があるので、他の作品も読んでみたい。

読書状況 読み終わった [2012年11月]
カテゴリ その他

辻村深月、はじめてのホラー小説とのことだが、あんまり怖くなかった。
怖さで言うなら「冷たい校舎の時は止まる」のほうがぞくっときたし、辻村深月の場合、人間の持つ怖さの表現には定評がある。そっち方面でのホラーなら読みたかった。
あと私の読解力がないだけなのか、話がよく分からなかった。
「八月の天変地異」だけは、辻村深月ぽくてちょっと安心。

読書状況 読み終わった [2012年6月]
カテゴリ 辻村深月

母と娘の物語。

一見、仲の良い母娘に見えても、崩れるときはあっけないのかもしれない。逆に険悪な母娘のほうが細く長く繋がっている。

これを読んでいると、自分の母親からされた仕打ちを思い出す思い出す。そのどれもが些細なものなんだが、よく覚えてたなあと自分でもちょっと呆れた。たぶん心のどこかでは今でも恨みに思っていて、それなのに親のほうは綺麗さっぱり忘れている。でも普通はそんなもんである。

自分に当てはめて読んでみるのも面白いかも。

読書状況 読み終わった [2012年4月]
カテゴリ 辻村深月

ラブコメじゃないから安心して読んだらラブコメ入ってた……。
まあでも有川浩の他のラブコメ小説に比べて低糖度。メインはおっさんたちの活躍なので、このくらいの恋愛要素なら大丈夫だった。(他作品ではこっちが恥ずかしくなる!)

ズッコケ三人組を思い出した。連中が大人になったらこんな感じかな、と思いながら読んでたけど、そのうちこの三人のおっさんのファンになる。
出てくる悪党をばっさばっさと斬り倒すシーンには胸がすく。地域に一組はほしいおっさんたちである。

読書状況 読み終わった [2012年11月]
カテゴリ その他

海外小説の場合、翻訳がハズレだと数ページで投げ出してしまう。
しかしこのヘルプは、うまいこと訳しているので、さくさく読めた。

登場人物三人の一人称で語られるのだが、それぞれの個性が良く出ているので、読んでいて混乱することがない。
黒人差別、女性の自立、とテーマは重いのだが、翻訳が良いのか、暗い雰囲気にはならない。
メイドという日本人にはまるで身近ではない存在に、考えさせられ、笑わされた。本当にアレを食べさせたのか……?
ラストはどこかほろ苦く、余韻が残る。

読書状況 読み終わった [2012年9月]
カテゴリ 海外
タグ

翻訳がうまくはまっている。
まず上巻だけ買って様子見するつもりだったが、さっそく次の日に下巻を買いに行った。

海外小説のなにが面白いって、文化とか宗教観の違いとか、ときどき「ええ!?」と思うようなことが向こうでは普通だったりするからたまらない。

主要の登場人物三人それぞれが、読んでいて同じくらい好きになり、また応援したくなる。向こうの女性はパワフルだな、と思わせられる。

読書状況 読み終わった [2012年9月]
カテゴリ 海外
タグ

和田竜の時代小説は読みやすい。
重厚な時代小説を読んでいる人間には軽いらしいが、これはこれでいいんじゃないだろうか。
中には重厚すぎて何言ってんのか分からないやつもあるし。時代小説初心者な私には、これがちょうどよかった。

火縄銃においては天才的な腕前を持つのにどこか足りない小太郎と、卑怯な振る舞いだけはするまいと誓っている武士の三十郎。二人の想いと現実がどんどん離れていくのが読んでいて苦しくなる。

まだ三作目だが、この作者の書く主人公って幸せになれるんだろうか?

読書状況 読み終わった [2011年9月]
カテゴリ 和田竜

この作者の文章はどこか淡々としているんだけど、それが不思議と退屈に感じないから好き。
山伏とか修験者とか、現代和風ファンタジーで面白い作品には中々めぐり合えないのだけれど、設定だけでハマった。
泉水子と深行の関係がどう深まっていくのか楽しみ。

2013年2月21日

読書状況 読み終わった [2013年2月21日]
カテゴリ その他

鴨川、鹿男、プリンセストヨトミ、と楽しんできたが、本作のしゅららぼんははっきり言って微妙だった。
中盤までは良かった。相変わらず設定が作り込んでいるし、主人公も好感が持てる。
けどなあ……なんだろうこの消化不良な感じは。
いまいち盛り上がりに欠けたという印象。

読書状況 読み終わった [2011年5月]
カテゴリ 万城目学
タグ

童話物語のときとは趣がまったく異なる現代が舞台。
暗殺組織と学園ものといったらいいのか。殺伐とした空気と乾いた感じがすごくて、退屈はしなかったが、満足感は得られなかった。

まだ一巻なので評価しにくいが、二巻も読もうとはなれなかった。

読書状況 読み終わった [2011年4月]

時代小説を読んでみたくて手にとった本。最初に読んだのは前作の「のぼうの城」だったが、それが非常に読みやすかったためにこちらも読了。主人公の無門が情けないやら凄いやら。女房の阿国にとにかく頭が上がらず、金に汚いわやる気はないわで、こんな主人公でいいの?と最初は思ってしまうが、彼自身でさえ気づかなかった内面が描かれたとき、涙があふれてしまった。

読書状況 読み終わった [2011年12月]
カテゴリ 和田竜

大したトリックもなく、後半はただダラダラと続いた。
非現実的な部分もあり、読んでいて、「こんなことが日本で起こるか?」
と疑問に思った。
奇をてらったのか何なのかは分からないが、独特が独特と言えない微妙な感じで終わってしまった。

読書状況 読み終わった [2012年6月]
カテゴリ その他

購入してから数ヶ月間、積読していたのがもったいなかったと思えるほどの作品。

千年後の日本。人類は呪力を手に入れたという設定だが、集落に寄り固まって平穏に暮らすまでの歩んできた歴史が凄惨すぎる。
作品全体から漂ってくる不気味な雰囲気が半端ない。怖いもの見たさで次へ次へとページをめくってしまう。
全三巻と容量があるが、徹夜して一気に読破。それくらい引き込まれる。

読書状況 読み終わった [2011年3月]
カテゴリ その他

また帯に騙されてしまった……。
大物作家がオススメする作品とはどんなものかと期待したのがいけなかった。

淡々としていて盛り上がりに欠けた。キャラクターも大して立っていないので、どうしても他の妖怪もの、特にしゃばけと比べてしまう。
ようは登場人物がいきいきしていない。

読書状況 読み終わった [2010年7月]
カテゴリ その他

それぞれが誰かを想っていて、けれど現実には叶わない。
晴れない気持ちを抱えた登場人物たちが、最後にはそれぞれの形で想いに決着をつけていくのが心に残った。
この著者の書く、抑えめでいて爽やかな男女の恋の描写が好き。

2013年2月23日

読書状況 読み終わった [2013年2月23日]
カテゴリ その他

日本の神話になぞらえた話。
設定とかはすごい好きなんだが、いまいち入り込めなかった。
もっと若いときに読めばよかったかもしれない。
しかし作品全体に漂う爽やかさというか、空気感とでもいうのか、浸っていたいと思わせるところが凄いと感じた。

読書状況 読み終わった [2012年7月]
カテゴリ その他

初めて読むヴァンパイアもの。
人工血液が開発され、ヴァンパイアが社会に進出した世界というのに惹かれて読んでみた。

ヴァンパイアものの恋愛小説と聞くと、ろくに知り合いもしないうちにちゅっちゅしてんだろ、という先入観があったが、本作はむしろ殺伐としていて、主人公のスーキーがとにかくひどい目に合いまくる。
出てくるヴァンパイアは古臭かったり、俗っぽかったり、典型的なのはひとりもいない。

主人公がけっこう自立しているので好感がもてる。とにかく助けて!なヒロインではまったくないので、彼女の成長が楽しめる。

読書状況 読み終わった [2010年4月]
カテゴリ 海外

小学校で飼われていたうさぎが殺され、「ぼく」の幼馴染のふみちゃんはショックから心を閉ざしてしまう。ある力を持った「ぼく」は、その力を使って犯人に復讐をしようとするのだが・・・。

読書離れから読書好きに戻してくれた作品。本ってこんなに面白かったんだ、と思わせてくれた。
「ぼく」のふみちゃんに対する想いが痛いほどだった。小学生だと侮るなかれ、小学生だからこそピュアで痛々しいほど一途なのかもしれない。

本当の復讐とは何か、という問いかけもあり、読みながら考えさせられてしまった。心の底から反省してほしい人間に限って、反省なにそれおいしいの状態である。だからこそ同じ目にあわせてやりたいと思うのだが、それは果たして正しい復讐なのか。まあ復讐に正しい正しくないがあるのかは知らないが。

「ぼく」に力の使い方をレクチャーしてくれる秋先生は「子どもたちは夜と遊ぶ」にも出ている。この作家の作品は繋がっているので、刊行順に読むことをオススメする。

読書状況 読み終わった [2009年7月]
カテゴリ 辻村深月

もしも大阪が独立国だったら?
と、大阪生まれの人間にはたまらない小説。

設定に若干の無理がある気がしなくもないが、そういうのをいちいち気にしていたら楽しめない。普段はだらしないオッサンどもが格好良いのがなんだか悔しい。
読み終わった後、もしかしたら自分の父も、とちょっと想像してしまう。

読書状況 読み終わった [2009年5月]
カテゴリ 万城目学
ツイートする