孤独の宰相 菅義偉とは何者だったのか

著者 :
  • 文藝春秋 (2021年12月13日発売)
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菅義偉氏の担当記者によるノンフィクション。「令和おじさん」での人気から、側近スキャンダル→コロナ禍での安倍氏との齟齬→安倍辞任・菅総理誕生→菅辞職までの浮き沈みが、密着取材に基づいて書かれている。ほかの政治家や官僚への批判(というよりも悪口)も結構記録されていることに驚く。

もっとも筆者は、菅氏を改革志向として割と好意的に描いている。たとえば、脱炭素宣言や「1日100万回接種」は、賛否があるとはいえ、菅氏のトップダウンだったようだ。

だがトップダウンの裏腹として、熟議の軽視や国民への説明不足があり、また官房長官時代のやり方を変えられなかった(スピーチの練習をしようと思ったが、結局やめたらしい)。これらが、内閣総辞職へと至る原因として指摘される。本書全体が詳細な取材に基づき、かつ菅氏に好意的なだけに、説得的な指摘である。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2022年1月5日
読了日 : 2022年1月1日
本棚登録日 : 2022年1月1日

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