レジデン都市505 (2) (カドカワコミックス・エースエクストラ)

著者 :
  • 角川書店 (2013年6月22日発売)
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感想 : 2
5

漫画家は――! 痛みも恋も笑いもがきも札束だって、現実(リアル)から逃げながら描き起こせるッ!

表紙、装丁がスタイリッシュにまとまっていてカッコいいと思う『レジデン都市505』ですが、今回は漫画家同士の裏表のない本音のやり取りが映えるそんな二巻です。

一巻に引き続きメインのボケ役を務める御堂先生ですが、漫画のことのみならず、周りの真人間たちと比べた己の人間性の腐りっぷりを自覚して勝手に自爆してダメージを受けていきます。

と思ったら、漫画家同士の共通の話題や創作論とかでちゃんと共感できるところがあるので、マイナー気味な知名度に悩む桐先生の足をわけわからん手で引っ張りつつもなんとなくまとまっているのがいいところ。

二巻では日頃の体の痛みを癒す温泉回、外出してのネタ出し回、アシスタント回などなど漫画の描き方に踏み入った題材を取った話に入り、ネタとしても一巻から順調に進行していってますね。

そして、売れっ子少女漫画家「乃木坂先生」への恋心を自覚した桐先生の仕事と恋の板挟み、王道ですね。
編集部がストップをかけつつも、どうあがいても現状ではラブに発展せず、いいお友達留まりな桐先生が空回りしてる中、またも越してきた少年漫画家「鳥羽トウマ」。

すわ恋のライバル出現か!? と約一名色めき立つ中、爽やかな好青年にしてヒットメーカーだった彼に物怖じせずにダメ人間っぷり全開、色恋抜きのアレっぷりを発揮する御堂先生が最高でした。
同じボケ役の真道編集と絡んだ時の醜いやり取りも良かったんですが、常識人の漫画家三名相手に変人枠一人で渡り合ったキャラとしての力量は本物でした。
絵を描いての笑いを、絵を描くのが本職の漫画家を主役に据えて違和感なく持ってこれるのが「漫画家マンガ」の強みなのかもしれません。

その上で漫画と言うお題に捉われないフリーダムな意外性が映えるわけですから、ゆえにミカベル漫画の中でも特に完成度が高いのかもと私は思うわけで。
そんなわけで次は早くも最終巻、けれども納得の序破急を見ることができますよ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: Gag
感想投稿日 : 2019年3月9日
読了日 : 2013年6月29日
本棚登録日 : 2013年6月29日

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