外務省にハイヤー代を水増し請求し、公金を詐取したとして有罪判決を受けた著者が、外務省の杜撰な公金の使われ方の実態を暴露している。「これは酷い」としか言いようのない外務省の実態にあきれた。特に、サミットのような国際イベントでは大きなお金が動いて、それが浪費されているということがよくわかった。これは、著者のような個人の問題ではなく、外務省の組織としての構造的な問題であることもよくわかった。本書に書かれているのは、おおむね1990年代の頃の話なので、20年以上たった現在では、外務省の体質も変わっているということを祈りたい。
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- 感想投稿日 : 2015年3月29日
- 読了日 : 2011年8月17日
- 本棚登録日 : 2011年8月17日
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