1日で学び直す哲学 常識を打ち破る思考力をつける (光文社新書)

著者 :
  • 光文社 (2013年8月9日発売)
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哲学史の大きな流れに配慮しながら、哲学のエッセンスと面白さを伝えるというコンセプトの本。「哲学は思考のラディカリズム(常識的な物の見方を覆す、物事をその根本から考え抜く)である」という大きな軸となる考え方のもと、ピタゴラス、ソクラテス、プラトン、アリストテレス、デカルト、カント、ヘーゲル、ハイデッガーという8人の哲学者が主に取り上げられている。
確かに哲学のエッセンスを掴むには最適の書だと感じた。奥に、ピタゴラスからアリストテレスに至る古代ギリシアの哲学については非常にわかりやすかった。数学の優位、現実への軽蔑など近代哲学のベースとなる考え方が、古代ギリシアで大体用意されていたということがよくわかった。また、「タイムマシンはありえるか?」を検討したりするベルクソンの「持続」という概念の説明も興味深かった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2016年2月7日
読了日 : 2016年2月5日
本棚登録日 : 2016年2月7日

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