日中戦争に従軍した上等兵の2年間の日記の全文と日本近現代史研究者による解説。
日中戦争における侵略と加害の実態を生々しく伝えており、やはり一次資料のインパクトは強いと感じた。敗残兵や住民の殺害やそれらの人々への暴力だけでなく、「徴発」と称する現地の人々からの食料等の略奪についても、かなり酷い状況だったということを理解した。当時の日本人の認識として、中国人を対等な人間とみなしていなかったということがよくわかり、そういう認識だからこそ、平気で人権侵害ができたのだと思う。
虐殺した人数等の問題ではなくて、こういう史実にはちゃんと向き合わなければならないと再認識した。
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- 感想投稿日 : 2021年10月19日
- 読了日 : 2021年10月15日
- 本棚登録日 : 2021年6月5日
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