15歳からの外交官が書いた国際問題がとりあえず全部わかる本 (International issues)
- ディスカヴァー・トゥエンティワン (2009年6月15日発売)
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現役外交官が地域別、分野別に国際問題の基礎を解説。2009年時点での国際情勢のトピックを一とおり押さえるのにうってつけ。また、日本政府の見解に沿いつつ、中立的な姿勢で書かれており、信頼性がある。まさに「国際問題がとりあえず全部わかる本」になっている。
ただ、あくまで「とりあえず」であって、個々のトピックについての内容は浅い。また、2009年以降に起こった重要な出来事(東日本大震災、TPP交渉、イスラム国の台頭、北朝鮮の指導者交代など)を反映していないので、年が経つにつれて内容がアウトオブデートになっていくという時事解説物にありがちな根本的な問題がある。
歴史認識問題についての章の中で、「国を愛することと歴史を直視することは矛盾しません。」と著者が指摘しているのに共感した。
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- 感想投稿日 : 2015年3月15日
- 読了日 : 2013年3月10日
- 本棚登録日 : 2013年3月10日
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