東野圭吾さん作品にしては語り口がかなり軽い印象で、言われなければ氏の作品と思わないかもしれない。
かなり大きめの仕掛けをしている割に物語も軽い。
思ってたのと違う…という読後感だった。

2023年1月6日

読書状況 読み終わった [2023年1月6日]

写真家の岡田敦さんのサイトと、ユルリ島についての写真や情報も是非見て欲しい。
という僕も、北海道に住んでいるのに全く知らなかったんだけど。

2022年12月31日

読書状況 読み終わった [2022年12月27日]

方舟というタイトルや、ノアの箱舟からの引用文の時点で、察しがいい読者なら、この方舟に残りたいと思う人の方がむしろ助かるという結末はある程度予測できるだろう。
つまりこの方舟に残りたい人こそが、実は殺人犯というプロットは正直、読める。
問題はそれが誰なのかという部分なのだが、そこはちょっと弱い。ただのサークル仲間の1人という描写しか無いので、モニターの入れ替えを始め、短時間でこの計画を立て殺人も犯すほどの機転や能力が、あの子にあるようには思えない。
迷い込んだ親子も含め、人物描写が軽すぎるので、説得力がやや薄い。
かなりの極限状況なのに、それが最終盤までほとんどかんじられない、淡々とした語り口にも違和感はある。
が、最後の結末がわかって尚、一体だれが本当の意味での殺人犯だったのか明確な答えが出ず、最終的には方舟に残った人が死ぬというダブルーミーニング的趣向は面白い。
一読の価値は十分あるだろう。

2022年12月14日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2022年12月14日]

読み応え抜群で面白い。
が、最後がちょっと尻すぼみ。何より、犯人の刈谷の動機が全然わからない。敢えて特徴が強い(援助交際していた)女性を狙っているので、その動機が生い立ちのせい?という匂わせだけだと弱すぎるし、それならなぜ交際相手まで殺そうとしたのかも説明がつかない。
その交際相手のママのその後が気になって仕方ない。
平塚の関係の仕方も(多重人格の話も含め)かなり強引な印象だし、それなら2件目の殺人の時点で、コインパーキングの近くに平塚のBMWもある事に警察が気付かない訳がない。
細かすぎな位に序盤〜中盤まで丹念に描いた作品なので、最終盤ももう少ししっかり描いて欲しかった。

2022年12月4日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2022年12月4日]
カテゴリ 奥田英郎

好きです。恒川さんの小説。
小説版の手塚治虫のようなお話。壮大で、自由。
輪廻転生の世界観やパラレルワールドに興味津々の自分にとっては、面白すぎて先に読み進むのが勿体無く思えたほど。
地球の起源はともかく、宇宙の起源についてはハテナばかりで、絶対どこかで神様的な存在が僕らを見てるような気がして仕方がないので、とても勝手ながらその発想に親近感を抱いてしまった。
特に第一章の『箱の中の王国』はそれだけで星5つが確定するくらい白眉。泣いた。

2022年12月31日

読書状況 読み終わった [2022年12月31日]
カテゴリ 恒川光太郎

盛り上がった前半をどう決着させるのか楽しみに読んだけど、やや物足りない印象。
風呂敷が広がりすぎたのか、登場人物の掘り下げが足りないので読後の充実感が今一歩。
柳葉敏郎さんしか思い浮かばないラスボスが、どうしてそんな恐ろしい人間になってしまったのか全く理解できないし、世界を変えると言う話はどこへ行ってしまったのか。
主人公がいつどこで居候先の女の子と心を通わせたのかわからないし、ヒーハーと叫ぶイメージしか沸かないあの良いキャラがそのあとどうなったのかもわからない。
落とし所が小説自体の中でわからなくなってしまったような最後を迎える姉と弟や、変人発明家の結婚相手など、そもそも登場する意味があったのか疑問なキャラもチラホラ。

とはいえ、続きが気になって長さは感じず楽しく読めました。また次の作品にも期待。

追記。「華原」さんは笑わせにきてるとしか思えない笑

2022年10月11日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2022年11月7日]
カテゴリ 薬丸岳

ごった煮エンターテイメント!といった趣の、いい意味で薬丸さんの印象を裏切ってくれる作品。
ハードボイルド風のプロローグが続くかと思いきや、まさかの池井戸潤さん的展開へ…。
後編が楽しみ。
ところで、登場人物の名前もまあ、ごった煮感が半端ない。
どこかで聞いたような名前が続々。
ムロイさんは踊る…のあの人しか思い浮かばないし、極め付けは松ちゃんに小杉て…笑

2022年10月11日

読書状況 読み終わった [2022年10月11日]
カテゴリ 薬丸岳

勝手なイメージだけど、恩田さんの小説はめちゃくちゃ面白いんだけど、最後の結末がなんともあやふやで、結局どうなのか積読してもよくわからない、惜しい!というのが多かったんだけど、今回は逆に結末はある程度しっかり明示されている。
だけど、明示されたらされたで、なんか恩田さんぽくない、スッキリしない!となってしまうのはこちら側の我が儘か。
話としては中盤までのホラーもののような不思議な展開が好きで、そこに説明が加わってしまった後半はちょっと残念だった。
説明される世界観は命に関わる夢想のようなもので嫌いではないんだけども。
木霊が一体何だったのか、誰だったのかが放りっぱなしだしね。

2022年3月8日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2022年3月8日]
カテゴリ 恩田陸

匂わせが過ぎる。

何冊か推理サスペンス系の小説を読んだ事があれば、中盤あたりで結末が読めてしまうだろう。

何しにろ、タイトルまで匂わせている。
一体誰が不審者なのか…。それさえぴんとくれば、あとはもうそのままのラストが待っている。

2021年10月29日

読書状況 読み終わった [2021年10月29日]
カテゴリ 伊岡瞬

期待して見たのにガッカリした『世にも奇妙な物語』って感じ。
桐野さんの作品としてはとても絶賛はできない内容。
訴えたい事はすごくわかる。今だからこそ書くべき本だったのかもしれない。
だけど主人公はもちろん、他の登場人物の描き方が浅すぎ。肝心のストーリーも最初と最後以外はほぼ同じような流れが繰り返される。
終わり方も個人的には好きじゃない。
桐野さんならもっといい作品書けるはず‼︎

2020年10月14日

読書状況 読み終わった [2020年11月2日]
カテゴリ 桐野夏生

めちゃくちゃ面白かった!!
ただ、ラストがまんま「ワンスアポンアタイム・イン・アメリカ」
わかる人にはわかるはず…

2021年1月25日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2020年4月17日]

うん、全然面白くなかった!!
重要な登場人物の正体はすぐに想像できるし、犯罪や行動の主たる原因を幼少期のひどい体験に結び付けていく描き方は好きになれないし。
それからペット愛好家にとっては非常に不快な表現が何度も出てくる。
こりゃ星1だな、と思ってふと気づいた。この不快な表現自体がまさに道徳的観点というものに向けられた作者の意図なのかも。
それで少しだけぞっとしたので星プラス1。

2020年2月21日

読書状況 読み終わった [2020年2月21日]
カテゴリ 呉勝浩

「人生はクローズアップで見れば悲劇だがロングショットで見れば喜劇だ」
byチャールズ・チャップリン

2020年3月9日

読書状況 読み終わった [2019年8月20日]
カテゴリ 西加奈子

新進気鋭の作家がこれを書いたなら星3つ、あるいは4つまであるかもしれない。
だけど、長い作家歴で、直木賞まで取った作者が満を持して原点回帰した(という触れ込みの)作品と思うとさびしいかな…。

2019年9月3日

読書状況 読み終わった [2019年8月7日]
カテゴリ 道尾秀介

小説をエンタメと考えるなら星4つでも全然OKってくらい面白かった!長いけど一気読み!
女性から見たら多分どうしようもないクソオヤジの話なんだけど、自分に置き換えてみるとまあ色々充分有り得る話ですハイ…って感じで。
で結局何が言いたい話なの?と言われると答えに窮する感じがしたのでとりあえず星3つ。

2019年7月26日

読書状況 読み終わった [2019年7月26日]
カテゴリ 桐野夏生

発想はとても面白い。まあエターナルサンシャイン的だけど。
だけど最後の方は説明くさいしごちゃごちゃして危うく途中で読むのを投げ出しそうに。
新人の作者の意欲を買って星3つ。

2019年7月26日

読書状況 読み終わった [2019年7月22日]

この本を「今」出すという意味がね…。

コンプラだなんだと批判だらけでつまらなくなってしまった現代へのメッセージと考えるのはうがった見かたかもしれないけど、たけしさんらしい愛情に溢れた良作でした。

2020年2月21日

読書状況 読み終わった [2019年7月7日]

面白さと優しさと怖さと。伊坂氏の作品の醍醐味が全て詰まった傑作。かかしの島に足りなかったものは・・・かなり泣けます。

2019年3月15日

読書状況 読み終わった
カテゴリ 伊坂幸太郎

登場人物のほとんどに共感できない冗長な物語。

まず断っておくと、そもそも小説に物語り以外の要素(景色とかその他諸々の描写)がそんなに必要無いと思ってるタイプです僕。

まるでグルメ本かのようなお店やメニューの詳細な説明もだけど、少なくとも、主人公が購入する車の説明とかあんなに長々と必要?
だったら、もっと登場人物の考えや気持ちを深く掘り下げて欲しかったと。

だからなのかも知れないけど、主人公をはじめメインキャストに全く共感できない。
主人公、殺人未遂者ですよ、言ってみれば。
奥さん、ちょっと何言ってるかわからない(笑)
主人公の昔の女友達、急に、いきなり、めちゃ悪い子だという事が暴かれる。
板長さん、しょうも無さすぎ。
共感できない人たちがかなり荒唐無稽なストーリーの上に乗っかっていくから全然入り込めなかったです。

作者の特徴なのかもだけど、いったん一つの話を置いておいて後から説明する的な文章の構成も好きになれず。

本の帯に書いてあったけど、この作品で本当に直木賞を取りたかったと言うのであれば、もうこの作者の小説を読むことはないかも。

本の装丁が大好きだったので☆プラス1

2018年9月11日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2018年9月11日]

塩田氏の作品初読。

面白いです。池井戸氏を彷彿とさせる企業エンタメ作品。
いろんな方の感想にもあったけど、エピローグは要らないかな…。だけどエピローグこそが「騙し絵の牙」なんだけど。

次に読む作品への期待をこめて☆3つ。

2018年9月11日

読書状況 読み終わった

書誌などでも評価が高いので読んだが、正直自分には評価2でも多いくらいだった。
どこかで聞いたような内容をしつこい程の言葉の羅列で繰り返していく小説。

主人公が加害者になるか被害者になるか…。ここまで書き込まないと想像できない世界だと思わないし、時折出てくる断定的な物言いにも辟易。

ナイフの件はミスリードすれすれだし…。

2017年3月8日

読書状況 読み終わった [2017年3月8日]

相変わらずとても読みやすくほぼ一日で読破。
読みやすく、わかりやすく、そして悪く言えばいたって普通なミステリー。

主人公が振り返る学生時代の話とか、全体を覆う暗い雰囲気が道尾秀介氏の初期作品にそっくりだと思ったのは僕だけだろうか…。

どんでん返しはかなり初期の段階で見えてしまいました…。

2015年7月1日

読書状況 読み終わった
カテゴリ 湊かなえ

以前この本を読んで星を3つ付けたことは覚えている、覚えているというか上巻は星3つで後半は確か星2つにした事を覚えている。
それなのにどうして今、初版から7年も経った今、2021年になって積読しようと思ったのか、その理由について語る前にこの本が映画化されたという事実を語らないわけにはいかないだろう。
こう書けば、僕がこの本を積読しようと思った理由は明らかに思えるが、それならまず先に僕の好きな俳優の藤原竜也が出演するとわかった昨年の段階で、以前購入した靴の箱の中に閉まってあったこの本をどうして取り出さなかったのか、そもそもどうして僕が本棚を買わずに靴の箱に本を入れているのか、その説明をする必要がある。
それに、もしかするとそもそも理由は映画化などではなく、僕の親友がこの本を読んで星を5つ付けていた事を思い出したからかもしれないし、思い出したのはその友人と先日鳩に付いて話したからなのかもしれない。
だが、もちろん僕は親友と鳩の話なんかはしないし、話をしたとしても恐らくこの本の主人公の職業についてだと思う。
まあ理由は実際のところどちらでもいいのだが、積読後の感想は以前と同じでは無かった。
青天の霹靂である。
MKO めちゃめちゃかなり面白かった。いや、まさかこんなに面白いとは!か。どちらでもいいが。

2021年9月7日

読書状況 積読
カテゴリ 佐藤正午

やっぱりそろそろ道尾さんの作品読むのやめようかな…

ほぼ全編を通して描かれる不思議少女との顛末(伏線、行動の動機、結果その他諸々)がとにかく長いだけで何一つ胸に響かない。
響かないと思っていたら最後の数ページで語られたのはまさかの少女と関係の無いバーの人たちのエピソード。
てか、このエピソードだけでいいよね、この話。

確かに世界は反転したかもしれないが、道尾さんお得意のこの技法を見せられるまでに費やされる300Pが苦痛でしか無かった。

数ページのエピソードが少しだけ響いたのでかろうじての★2つ

2015年3月13日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2015年3月12日]
カテゴリ 道尾秀介
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