ミナミマグロの漁獲量制限についての交渉がなかなか進まず、日本単独で実施した調査漁獲に関して、豪州+ニュージーランドから訴えられた裁判の顛末が主な話の中心です。資源管理のために提示された仮説の科学的根拠を判断するのが難しいのはもちろんですが、こういう国際私法に関する紛争に巻き込まれた場合、司法機関が中立公正じゃなかったり、管轄権をはじめとした手続法や裁判法が明確じゃなかったり、色々と問題があるんだなぁと実感しました。マグロの資源管理問題というよりも国際私法の仲裁に関する本だと思った方がいいかも。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
生物
- 感想投稿日 : 2011年11月16日
- 読了日 : 2006年8月18日
- 本棚登録日 : 2011年11月16日
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