母が向田邦子のドラマを好んで見ていたこともあってか、子ども心に「向田邦子好き!」と思って、高校生〜大学生の頃に何作か読みました。
そんなこともあり手にした本書ですが、幸田文の作品について書かれている章が、より興味深く読めました。
実際のところ、幸田露伴も幸田文も読んでいないものの、本書を通して、幸田親子のことや昭和戦前、戦後あたりの価値観に共感したり、時代の隔たりを感じたり。。
本として面白かったのですが、やや上の世代でないと、映画も本も、時代を共有するという点でタイムラグがないという意味で「知らない」ため、今ひとつ乗り切れなかったように思う。とはいえ、ばっちり昭和生まれなので、うっすらとではありますが、過ぎし日の昭和が懐かしく感じられた。
本書で紹介されていた、幸田文作品はもちろんのこと、吉野源三郎の『君たちはどう生きるか』も読んでみたい。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2008年9月6日
- 読了日 : 2011年10月19日
- 本棚登録日 : 2008年9月6日
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