かってまま

  • 文藝春秋 (2007年6月12日発売)
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感想 : 9
4

いつものことながら、魅力的な主人公。
主人公「さい」をめぐる7つの小編が、時の流れと共に進んでいくのが小気味よい。

でも、全体でも中編小説程度のボリュームのため、「さい」のことがナゾのまま。
ある意味、人物設定としてナゾのままがいいのかもしれないけど、もっと読みたい!と思った。

さいと関わった人々がいつもの生活から少しだけ、それも自分の意思として幸せになろう、頑張ってみようという心持がとても気持ちよく感じられた。

さいの実の親である破戒僧の人生も気になったので、いつか書いていただきたいものである。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 時代小説・歴史小説
感想投稿日 : 2007年7月16日
読了日 : 2011年10月19日
本棚登録日 : 2007年7月16日

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