いつものことながら、魅力的な主人公。
主人公「さい」をめぐる7つの小編が、時の流れと共に進んでいくのが小気味よい。
でも、全体でも中編小説程度のボリュームのため、「さい」のことがナゾのまま。
ある意味、人物設定としてナゾのままがいいのかもしれないけど、もっと読みたい!と思った。
さいと関わった人々がいつもの生活から少しだけ、それも自分の意思として幸せになろう、頑張ってみようという心持がとても気持ちよく感じられた。
さいの実の親である破戒僧の人生も気になったので、いつか書いていただきたいものである。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
時代小説・歴史小説
- 感想投稿日 : 2007年7月16日
- 読了日 : 2011年10月19日
- 本棚登録日 : 2007年7月16日
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