津軽 (新潮文庫)

3.66
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本棚登録 : 2002
レビュー : 187
著者 :
放浪金魚さん 日本文学   読み終わった 

太宰治が自身の生まれの地に帰省した時の出来事を綴った自伝的小説。

青森旅行を前に、青森繋がりで読んでおこうと思い手に取りました。
冒頭でのしっとりとした津軽への到着を経ると旧友との再会へ。友人たちとお酒を嗜むシーンは無礼講なやりとりや文学界への風刺の効いたセリフに笑いを堪えるのに必死。ラストでのたけとの再会に向けて少しづつ距離を詰める展開は胸が高まると同時にぐっとくるものがあります。
以前『津軽 抄』は読んだものの、全編を通して読むと更に様々な表情を見せられ、爽やかな読後でますます好きな作品となりました。

「元気で行こう。絶望するな。では、失敬。」
印象的なセリフで締められた本作の4年後に太宰が入水自殺を完遂させていると思うと、切なさも過ります。

レビュー投稿日
2015年8月23日
読了日
2015年8月5日
本棚登録日
2014年9月2日
6
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