沈黙 (新潮文庫)

3.97
  • (1219)
  • (964)
  • (1172)
  • (60)
  • (11)
本棚登録 : 8197
レビュー : 1021
著者 :
放浪金魚さん 日本文学   読み終わった 

キリシタン禁制を強いる江戸時代の日本に潜入したポルドガル司祭ロドリゴが目の当たりにしたのは、日本人信者たちの悲痛の声と苦悩。彼自身背教の淵に立たされながらもなお続く「神の沈黙」に、極限まで問う波乱の人生を描く。

自分の信仰心の高さと比例するように、過酷な拷問の果て死んでゆく日本人信徒。神に繰り返し問うも続く沈黙。彼の決死の選択を、誰が責められるだろう。様々な立場の意見が登場するけれど、どれが正解とも不正解ともいえない。明解な答えもないのだろうし、自身の考えを100%他人と共有するのも難しいことなのかもしれない。でも想像したい。

「主よ、なぜあなたは黙っているのですか」
信仰とは何かを問う、重厚な名著。

ここまで引き込まれる作品にはそう出会えない。
ただただ素晴らしかった。

レビュー投稿日
2015年12月21日
読了日
2015年12月21日
本棚登録日
2015年12月26日
3
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加

『沈黙 (新潮文庫)』のレビューをもっとみる

『沈黙 (新潮文庫)』のレビューへのコメント

まだコメントはありません。

コメントをする場合は、ログインしてください。

『沈黙 (新潮文庫)』に放浪金魚さんがつけたタグ

いいね!してくれた人

ツイートする