家守綺譚 (新潮文庫)

4.15
  • (1265)
  • (761)
  • (718)
  • (47)
  • (13)
本棚登録 : 6293
レビュー : 930
著者 :
放浪金魚さん 日本文学   読み終わった 

行方不明の友人高堂宅に頼まれて住み始めるようになった作家志望の主人公綿貫。そこは植物、動物、物の怪など、さまざまな来訪者がやってくる不思議な家だった。綿貫・高堂、そして飼い犬ゴローを中心とした連作短編。

言葉を発することのないはずの植物や動物たち、死んだはずの高堂…普通に考えれば不可思議な現象を、綿貫をはじめこの世界のすべてがごく自然に受け入れる。少し不器用ながらも実直な綿貫と、そんな彼をからかいつつも見守る高堂のやりとりも微笑ましい。
あらゆる生き物の交流を通じて、自然を慈しみ、四季を感じられる作品。一篇一篇は短い話だけど、一冊を通してなんとも言えない贅沢な時間を過ごせた。なんて調和の取れた柔らかい世界なんだろう。読むと自然にどっぷり浸かったように心が安らぐ。
続編「冬虫夏草」も読まなきゃ。

レビュー投稿日
2014年7月9日
読了日
2014年6月5日
本棚登録日
2013年1月18日
4
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加

『家守綺譚 (新潮文庫)』のレビューをもっとみる

『家守綺譚 (新潮文庫)』のレビューへのコメント

九月猫さん (2014年8月29日)

放浪金魚さん、こんばんは♪

はじめまして。九月猫と申します。
フォローしてくださってありがとうございます。

本棚とプロフィールを拝見していて、ベスト作品に「家守綺譚」が入っているのを発見して思わず「きゃあ♪」と声に出してしまいました(笑)
私も、梨木さんの作品の中でいっとう大好きな作品です。
好きすぎて、いつでも読めるように一時は鞄の中か枕元のどちらかに必ず置いていました。
おかげで本はもうよれよれです(^^;)
「冬虫夏草」もよかったのですが、梨木さん最新の「海うそ」がとても素晴らしくて「家守綺譚」と並んで大切な作品になりました。
放浪金魚さんも読みたい本に登録なさっているようなので、レビュー楽しみにしています!

ということで。
同じ本が大好きな放浪金魚さんの本棚、こちらからもフォローさせてくださいね。
これから仲良くしてくださると嬉しいです。
どうぞよろしくお願いします(*_ _)ぺこり。

放浪金魚さん (2014年9月1日)

九月猫さん、はじめまして。

九月猫さんのレビューがどなたかの手によって人気レビューに挙がり、それを偶然目にした私は本当にラッキーでした。本棚をこっそり拝見したところ、好みの本が似通っていてびっくりです。勝手ながら突然フォローさせてもらった立場にも関わらずコメントまで残していただき嬉しい限りです。
読書ペースもブクログ更新速度も亀レベルですが、良いきっかけをいただいたので積読となっていた『海うそ』を早速読んでみることにします。梨木さんの本はつい余韻に浸りすぎて感想を書くのに時間が掛かる上にまとまりのない文章になってしまうのですが、なるべく素直な感想が書ければと思います。

九月猫さんの優しく柔らかい表現を使ったレビューは読んでいて刺激を受けます。
これからも本棚やレビューを参考にさせてくださいね。
こちらこそどうぞよろしくお願いします♪

コメントをする場合は、ログインしてください。

『家守綺譚 (新潮文庫)』に放浪金魚さんがつけたタグ

いいね!してくれた人

ツイートする