ハリネズミの願い

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本棚登録 : 1848
レビュー : 215
放浪金魚さん 外国文学   読み終わった 

「親愛なるどうぶつたちへ。きみたちみんなをぼくの家に招待します。……でも、誰も来なくてもだいじょうぶです。」
自分のハリが大嫌いで、周囲との付き合いが苦手なハリネズミ。ある日森のどうぶつたちを家に招待しようと手紙を書きますが、出す勇気がありません。カメがきたら…クマがきたら…フクロウがきたら…と妄想を膨らませると最後は大体アンハッピー。結局、手紙を出すという一歩が踏み出せないまま。

ハリネズミの妄想は傍から見れば笑っちゃうほどヒドイものばかりです。代わる代わるやってくるどうぶつたちは、ハリネズミの家を、なかも、そとも、ハリネズミ自身さえも(!)はちゃめちゃにしてしまいます。そしてハリネズミは思うのです――「誰も訪ねてきませんように」。

変わりたい、でも変われない。だから続く、孤独と不安。臆病で繊細で、人一倍周囲のことを考える心優しいハリネズミに舞い込む思わぬラストに心が温かくなります。
等身大のあなたで良いんだよ、という温かな視点。

レビュー投稿日
2017年1月11日
読了日
2017年1月11日
本棚登録日
2017年1月11日
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