織田作之助 (ちくま日本文学 35)

3.86
  • (4)
  • (5)
  • (4)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 86
レビュー : 8
著者 :
放浪金魚さん 日本文学   読み終わった 

著者自身も「無頼」を貫いた方だったようです。普段はあまり著者と作品を繋げて読まないようにしているのですが、この短編集にはまるで著者自身を投影しているような、所謂頼りにならず、どこか調子の良い(酷い言い草…!)主人公像が多く描かれています。
以下印象的な作品を簡単に。

『馬地獄』
馬も人さえも越えるのに難儀するとある橋で出会った紀州訛のひとりの男。舞台はとある橋の上、作品自体たった4頁という枠の中でありありと広がる昭和初期の生きた風景。

『夫婦善哉』
しっかり者の妻と優柔不断なダメ夫が、喧嘩を繰り返しながら共に人生を歩んでいく様を描いた名作。今のご時世こんなダメ夫は自分のためにさっさと手放すのが正解だと思ってしまう。男も男だが女も女と言うべきか。

『アドバルーン』
人生はふわふわと右へ左へ、人の縁もふわふわと紡ぎ、離れ、また紡ぎ……放浪をするように歩んだ「私」の半生。

レビュー投稿日
2017年1月17日
読了日
2017年1月10日
本棚登録日
2016年6月4日
0
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加

『織田作之助 (ちくま日本文学 35)』のレビューをもっとみる

『織田作之助 (ちくま日本文学 35)』のレビューへのコメント

まだコメントはありません。

コメントをする場合は、ログインしてください。

『織田作之助 (ちくま日本文学 35)』に放浪金魚さんがつけたタグ

ツイートする