タイトルから「絵画の隅にちらりと存在する名脇役猫」をクローズアップした画集なのかと想像して手に取りましたが、その大部分は猫が主役の構図でした。
絵画をメインに、小さく作者とタイトルと作成年が掲載されているというシンプルな一冊。愛らしいというより「無表情・優雅・気まま、時々不気味」そんな猫の姿を眺めたい人にはおすすめです。
古今東西の画家の手で生み出された猫は雰囲気も十人十色。
表紙を飾る山田緑氏の『百閒先生の猫』を含めた4作が、美しい植物と優雅な猫の表情の対比が味わい深くて印象的でした。また、ジュリア・オグデン氏の『ビリー』は繊細な毛並みとこの本唯一と言ってよい程の可愛らしく豊かな表情で癒されます。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
美術
- 感想投稿日 : 2018年6月11日
- 読了日 : 2018年6月11日
- 本棚登録日 : 2018年6月11日
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